普及率・市場シェアから見るWordPressとShopify(ショッピファイ)の共通点、それぞれの強み

WordPressとShopify(ショッピファイ)。
それぞれ異なるシステムではありますが共通点や親和性、それぞれの強みがあります。

WordPressは国内はもちろん世界的にも人気のCMS(コンテンツマネジメントシステム)。
Shopify(ショッピファイ)は英語圏では既に人気で国内でもこれから伸びてくるであろうECカートシステム。

役割は違いますが自社の商品やサービス(コンテンツ)をWEBで伝え、売上アップに貢献するという意味では共通している部分もあります。
そこで今日はWordPressとShopifyの共通点やそれぞれの強み、親和性をまとめていきます。

WordPressの普及率・市場シェア

WordPressという名前は良く聞く、あるいは既にガリガリ使いこなしているという方も多いでしょう。
W3Techsという第三者調査メディアによると、2020年1月時点のデータで世界におけるWordPressの普及率は36.3%
市場シェア63.1%を占めているという調査結果を発表しています。

参照元:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management

同様の調査結果で日本のWordPress普及率を調べてみると、なんとCMSとしては82.8%の割合でWordPressが使用されているそうです。

もはやCMSならWordPress一択という状況と言っても過言ではない普及率です。
参照元:https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management

Shopifyの普及率・市場シェア

先ほどと同じ調査結果におけるShopifyの普及率は2.2%市場シェア3.8%となっているようです。

参照元:https://w3techs.com/technologies/overview/content_management

日本の普及率は見当たりませんでしたが恐らくまだ国内EC市場全体の一桁台前半、つまり1~2%程度かと推測されます(あるいはもっと少ないかもしれません)。

そう言った意味でShopifyの日本国内における普及率や市場シェアはほんのごく一部であり、その他のECカートシステムが広く普及している状況と考えられます。

この辺りは実際にオンラインストアを運営している事業者さんが使っているECカートシステムを見ていった時の肌感覚と近しいものがありましたので、正確では無いものの感覚と数値は近いものがあると感じています。

WordPressとShopifyの共通点

世界も含めて圧倒的なシェア、普及率を誇るWordPress。
それに対して世界的には新進気鋭、日本国内で言えばまだまだマイナーなShopify。

両者の共通点を分析していくことでシェアを伸ばし続けているWordPressにShopifyが近づく時がくるかもしれません。

前提

まず大前提として、WordPressとShopifyは根本的な役割が異なります。

WordPressはCMSであり、ShopifyはECカートシステムです。
両者のどちらが優れている、劣っているといった比較をする意図はないことを前提とします。

共通点1:リリースまでのスピード感

いずれもサードパーティー製のテンプレート(テーマ)を使うことで短時間・高品質なWEBサイトやオンラインストアのリリースが可能です。
WordPressは日本国内で言えばTCDテーマが有料ではありますが高品質で使いやすく人気です。
弊社でも過去に数十のWEBサイトやブログをTCDテーマを利用してリリース、運営してきました(現在もしています)。

Shopifyも無料のShopify公式テーマで十分に高品質なオンラインストアが完成します。

いずれも共通することはテーマそのものが使いやすくてデザイン性も高いという点ではないでしょうか。
あとは決められた構成に沿って反映したい要素を落とし込めば極端な話HTMLやCSSの知識が無くてもリリースできます。

共通点2:追加機能の充実

基本的な機能やデザインはWordPressならWordPressテーマ、ShopifyならShopifyテーマとデフォルト機能で実装されています。
更にそこからカスタマイズを加える、機能を追加していくのにWordPressならプラグイン、ShopifyならShopifyアプリを活用します。

それぞれサードパーティー製を中心としたプラグインやアプリが豊富に提供されており、運営者の実現したい機能や表現を追加できます。
WordPressもShopifyも少ないリソースで多くの機能を実装できるので拡張性に富んでいます。

これはまさにスマートフォンと似ていますね。
スマホも買ったばかりの状態では物足りないですが、自分の使いたいアプリを追加していくことで便利になります。

スマホでアプリを追加していくようにWordPressもShopifyも充実した追加機能から取捨選択して運用していくことになります。

共通点3:低コスト・ハイパフォーマンス

WordPressもShopifyも初期費用は実費ベースで考えると低コストと言えます。
企業がビジネスでWordPressやShopifyを利用する、WEBサイトやオンラインストアを導入する一番の理由は売上を上げるためです。

WEBサイトであればコーポレートサイト、オウンドメディア、クローズドサイトなど様々な用途に合わせて構築されます。
オンラインストアは商品を販売するためのシステムですので売り上げに直結するのは容易に想像できるでしょう。

いずれもビジネスを飛躍させる、あるいは信頼性を高めることによって最終的には会社(事業)としての売上を上げることが求められます。

例えばWordPressで自社のサービス内容をまとめたページを作成し、そこからの問い合わせをきっかけに商談、成約という流れはよくあります。仮に有料WordPressテーマに数万円支払い、ページ作成に数万円、合計10万円程度で作ったページから継続的な成約に繋がれば費用対効果は良いと言えます。

Shopifyでオンラインストアを立ち上げた後、商品がヒットして売れ続ければ、それこそ売上に大きく貢献します。

いずれも固定費が安く、それでいて売れれば売れるほど利益になりやすい仕組みです。
経営において固定費をいかに抑え、売上を最大化することは非常に重要です。

低コストでありながらパフォーマンスはいくらでも伸ばすことが出来ます(もちろん、そこには確かな商品力や熱意も必要です)。

WordPressの強み

では具体的にWordPressにどういった強みがあるのかを考えてみましょう。

CMSと呼ばれるくらいですからコンテンツ管理に強みのあるシステムです。
つまりコーポレートサイトやブランド公式サイトといった自社が保有するコンテンツを蓄積していくことに強みがあります。
もっと言えば資産構築とも言えます。その証拠にサイト間売買を行なうような取引が存在するくらいです。

特にアクセス数を多く集めるメディアやブログは収益性も高いですので立派な資産です。
直接的な広告収入をはじめ、企業からの案件やタイアップなどアクセス数が多ければ多いほどビジネスも飛躍します。

Shopifyの強み

ShopifyはECカートシステムですが、特に売れるオンラインストアを構築できる点が強みではないでしょうか。

もちろんShopifyは手段であり実際に販売する商品が重要です。
逆に言えば、せっかく良い商品があってもAmazonや楽天市場といったECモールでは価格競争に巻き込まれたりモール内の事情で露出が左右されるといった外部要因が大きく影響します。
モールを使いこなして売り上げをアップしていくことも可能な反面、モール内ハックは自社の資産にはなりづらい要素でもあります。

具体的にはモールにはモール内のルールに従う必要があります。規約が変わると対応が必要だったり、顧客情報はモール側が出したがらないので中長期的なブランディングをするなら自社ECサイト、公式オンラインストアという立ち位置がポイントになります。

Shopifyなら必要最小限の作業で決済まわりから在庫管理、商品説明といった要素が揃っています。
例えるなら焼肉屋をオープンしたい店主が最初からダクトや七輪が揃っている状態の物件を借り、あとは肉を仕入れるだけという状況で開店するようなイメージです。
その肉の仕入れ先、つまり商品力があれば遅かれ早かれ売り上げは上がっていくでしょう。

それがオンラインストアであればShopifyで実現できます。

WordPressとShopifyの親和性

WordPressとShopifyには親和性があります。
具体的にはWordPressとShopifyで直接的な機能連携ができたり、相互リンクすることで売上を拡大する相乗効果が期待できます。

王道はWordPressでオウンドメディアを運営し、そこからの集客をShopify(オンラインストア)に誘導する手法。
具体的な事例を1つ挙げさせて頂くと、いま日本国内でブームになっている低温調理器ブランド『BONIQ』が該当します。
公式オンラインストアはShopifyで構築・運営されており、コンテンツとなる低温調理レシピを掲載するレシピサイトはWordPressです。

公式ストア:https://boniq.store/
レシピサイト:https://boniq.jp/recipe/
BONIQを展開する葉山社中の羽田社長とは親しくさせて頂いていますが、まさしくShopifyとWordPressの相乗効果で売上を伸ばしているブランドです。

時間は掛かりますがオウンドメディアの稼働が安定すれば広告費は減っていきますので確実に費用対効果は良くなります。

直接的な連携で言えばWordPressでサイトを構築し、Shopifyの「購入ボタン」を使って決済機能だけShopifyを使うという方法もあります。

WordPressはコンテンツに強く、Shopifyは決済に強い。

これらの強みを理解して自社ブランドや商品、サービスに当てはめていくことで、どちらかだけを利用するより売上に貢献する可能性は高くなるといえるでしょう。もちろん、その分だけ必要な対応が増えるのでリソースも必要ですが、それに見合うだけのパフォーマンスを発揮できる親和性があります。

市場シェアが伸び続けるShopify

CMSの市場シェアにはなりますが、過去10年間のトレンドを見るとWordPressが圧倒的にシェアを伸ばしています。
2010年には約51%だった市場シェアが2020年には約62%となっています。

参照元:https://w3techs.com/technologies/history_overview/content_management/ms/y

逆に「それ以外」が数%~0.数%単位でひしめき合っています。

中には右肩下がり、あるいは良くても横ばいというトレンドの中で、唯一右肩上がりでシェアを伸ばしているのがShopifyです。
ここでの比較が同じECカートシステムではないので一概には言えませんが、恐らくECカートシステム市場の中でも順調に成長し続けている数少ないシステムと考えられます。

そういった意味で日本はもちろん世界的にも今後WordPressと同じくらい「ECカートシステムのスタンダードはShopify」になり得る可能性は十分に秘めています。

弊社でも今のうちから積極的な情報収集やストア運営経験を蓄積し、アウトプットしていければと考えています。

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