【2024年版】Shopifyの始め方 料金プラン一覧と違い 標準機能について

呉 達人

こんにちは。長野県佐久市のShopify Experts認定企業・合同会社FRONTIER TRADE代表の呉(くれ)です。
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
2024年は特にEC運営支援・グロースハックに注力して支援先企業様の売上拡大や成長に貢献したいと考えております。

2024年、本年もよろしくお願いします!

今回は2024年時点でのShopify料金プラン一覧と違いをはじめ、Shopifyの標準機能を通じてECサイトを新規構築(初期構築)していく流れを紹介します。
過去に同様の記事はアップしていますが、進化の早いShopifyは標準機能の拡充や管理画面UIの変更など数多くのアップデートがされています。
真新しい内容は少ないかもしれませんが、2024年時点での内容という点も踏まえて整理していきます。

補足

今回の情報もまた、時間が経てば古いものになります。適宜新しい記事にしていきますので、本記事の経年劣化はご容赦ください。

Shopifyの料金プラン

2024年1月時点でShopifyプランは全部で6種類となっています。
(キャプチャのためボタンをクリックしても遷移しません)

  • ベーシック:月額33ドル(年払い月額換算25ドル)
  • スタンダード:月額92ドル(年払い月額換算69ドル)
  • プレミアム:月額399ドル(年払い月額換算299ドル)
  • スターター:月額5ドル
  • リテール:月額89ドル(年払い月額換算79ドル)
  • Shopifyplus:月額2,000ドルから

プランによっては年間一括払いすることで割引が適用され、月額換算を抑えることもできます。

MEMO

Shopifyplus以外の5プランは2024年1月時点で最初の3か月間1ドルで利用可能

それぞれ金額に応じて使える内容も異なりますので、その違いを整理していきます。

ベーシックプラン

月額33ドルまたは年間一括払いすれば月額25ドル換算となるShopifyのベーシックプラン。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • クレジットカード手数料3.4%
  • 2人分のスタッフアカウント
  • 基本的なレポート

逆に言えば、それ以外の主な標準機能はスタンダード・プレミアムと同様に利用できます。
3プランに共通する主な標準機能は以下の通り。
詳細は後半で紹介します。

  • オンラインストア
  • 販売チャネル
  • POS

最も大きな違いは登録できるスタッフアカウントの数とレポートの内容です。

MEMO

よくクレジットカード決済手数料で比較される方もいらっしゃいますが、この3プランでほぼ変わらないので、他の機能を優先して選ぶのがオススメです。

スタッフアカウント

Shopifyのスタッフアカウントとは、ストアオーナー(料金プランの支払いをするクレジットカード所有者とほぼ同義)以外に特定の操作権限を付与して追加できるアカウントのことです。
ストアオーナーは全機能の操作権限があるのに対して、例えば注文・商品・顧客管理の機能だけを操作できるアカウントを追加する、といった運用ができます。
もちろんスタッフアカウントに全権限を付与することもできます。
オーナー以外に現場で作業や操作する方が別にいらっしゃり、アカウントを分けたい場合は有効です。

MEMO

私たちのようなShopifyパートナー(エキスパート・plusパートナー含む)は専用のアカウントを保有しており、ストアにアクセスする権限は「コラボレーター」と呼ばれています。
コラボレーターの招待にスタッフアカウントの上限にカウントされないため、Shopifyパートナーであれば気にせず追加できます。

Shopifyレポート

標準機能のレポートはプランによって内容が異なります。
ベーシックプランは文字通り最低限の項目しか閲覧できないので、より細かい分析をしたい場合はGA4などを利用するか、スタンダードプランにアップグレードする必要があります。
個人的にはベーシックプランのレポートはやや劣るところがあるので、月商50万円くらいを超えてきたらレポート拡充を目的にスタンダードにするのをオススメしています。

スタンダードプラン

月額92ドルまたは年間一括払いすれば月額69ドル換算となるShopifyのスタンダードプラン。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • クレジットカード手数料3.3%
  • 5人分のスタッフアカウント
  • プロフェッショナルレポート

前述のスタッフアカウント数が増えるのと、レポートで閲覧できる項目が飛躍的に増えます。
レポートの中でも売上に関する内容はGA4など外部レポートだと誤差が生じることも珍しくありません。
Shopifyの売上(決済の詳細)は決済を行なっているShopifyのシステムが最も正確なので、売上に関する分析を、より正確に行ないたい場合はShopifyスタンダードプランのレポートをオススメしています。

MEMO

多少の誤差があっても問題ない場合はGA4と売上情報も含めて連携することで、より高度な分析が可能です。

プレミアムプラン

月額399ドルまたは年間一括払いすれば月額299ドル換算となるShopifyのプレミアムプラン。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • クレジットカード手数料3.25%
  • 15人分のスタッフアカウント
  • カスタムレポート

最大の違いはスタッフアカウントの上限が大幅に増えること。
また決済手数料もベーシックと比較すれば0.15%減るので、売上や運営体制の規模が大きいストア向けとなります。
レポートがカスタマイズできるようになるのも魅力的なので、コンスタントに月商数百万円を超えているストアなら導入すべきプランといえます。

スタータープラン

ベーシック・スタンダード・プレミアムとは異なる目的で運営したいマーチャント向けのプランがスターターとリテールです。

月額5ドルのShopifyスタータープラン。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • オンラインストア機能がない

Shopifyスタータープラン最大の違いであり特徴はオンラインストア機能がないこと。
つまり一般的なECサイトは構築できません。
一方で商品登録は無制限にできるため、登録した商品の商品ページをSNSやメールなど他の媒体(プラットフォーム)でリンク共有することで集客します。
決済はShopifyのチェックアウト機能が使えるため、SNSを中心に顧客とのコミュニケーション設計ができている、あるいはそれを強みにしたいストアに最適なプランです。

本格的にECサイトを構えたくなったらベーシックなどにアップグレードすれば登録した商品や過去の注文データなどはすべて引き継げるので安心です。

リテールプラン

月額89ドルまたは年間一括払いすれば月額79ドル換算となるShopifyのリテールプラン。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • POS Proロケーション1つを含む

実店舗を運営している、あるいはECサイトと同時に立ち上げるといったストア向けのリテールプラン。
Shopifyでは実店舗で利用できるPOSシステムも充実しています。
ベーシック・スタンダード・プレミアムでもPOSは利用できますが、より機能が充実した「POS Pro」を利用するには1ロケーション(1店舗)ごとに月額89ドルが加算されます。

一方でリテールプランなら「POS Pro」が1ロケーション(1店舗)分は含まれています。
実店舗を中心にECサイトも活用して運営したい場合はリテールプランがオススメです。

MEMO

ShopifyPOSはiPadなどのタブレットを利用すればPOS端末(レジ)になりますが、2024年1月時点で決済端末が日本では提供されていません。決済端末は別サービス(スクエアなど)を導入する必要があります。

Shopifyplusプラン

月額2,000ドルから、企業やストアの規模によって金額が異なるため詳細は問い合わせが必要なShopifyplus。

他プランとの主な違いは以下の通りです。

  • チェックアウト画面がカスタマイズ可能
  • plus専用機能(BtoBなど)利用可能
  • 構築前から構築後の運営までShopify本体の担当者が付く
  • 各種パフォーマンスが最高峰(最優先ともいえます)

Shopifyのあらゆる機能が惜しみなく利用できる最上位プラン。
plusプランでしか利用できない機能や、Shopify本体の担当者が専属で付いてくれるなど、まさに最上位プランにふさわしい充実の内容。
Shopifyplus導入企業はFrancrfranc(フランフラン)、味の素、亀田製菓、SEIKOがShopifyから公表されています。

一方で、Shopifyplusは料金を払えば誰でも使えるわけではありません。
ECサイト単体の年商が1億円を超えている、もしくは企業として年商数億円を超えているなど、条件があります。
(詳細は打ち合わせにてShopify本体の担当者から説明があるので、年商額はあくまでも目安です)

導入を検討する際は、ShopifyまたはShopifyPlusパートナーに相談する必要があります。

Shopify標準機能(初期設定)

企業・ストアの規模に応じて最もフィットするプランを選べるのがShopifyの強みです。
ここからは先ほど紹介したShopifyプランの中でも主要プランとされるベーシック・スタンダード・プレミアムで共通する「標準機能」を深堀りしていきます。
2024年1月時点での実際のShopify管理画面も活用しながら、使える機能と役割などをご紹介します。

MEMO

各機能の名称はShopify管理画面に沿って表記します。

ホーム

Shopify管理画面を開くと最初に表示されるのがホーム画面。
初期設定(新規構築)時は必要なタスクのガイドが表示されます。
私たちのように何度もShopifyで新規構築した経験があれば慣れていますが、初めてShopifyを使う方にとって何を設定したらいいか不安に感じる方も少ないでしょう。
Shopifyでは必要なタスクを表示してくれるだけでなく、その設定画面のリンクもついているため、迷うことなく必要な作業や設定を進められます。

また運営がスタートすると簡易レポートが表示されるようになり、アクセス数や売上が分かるので日々のデータチェックに役立ちます。

私は支援先企業様の売上やアクセス数をチェックするために、毎日このホーム画面で見ています。

注文管理

お客様からの注文情報を確認して出荷したり、ステータス(支払い済み・出荷待ち・出荷済みなど)を確認、更新(操作)する機能。
ECサイトの根幹ともいえる機能です。
ここで大きなポイントとなるのが、出荷体制です。

Shopifyでは外部サービスと連携することで、受注後の出荷を自動化できます。
もし自動化した場合は1件ずつ注文の詳細を確認する手間(工数)を減らすことができます。
出荷したら「出荷済み」ステータスに自動変更してくれるなど、相当な業務効率化が可能です。

一方で出荷を手動(自社)で行なう場合は、この注文管理画面からお客様情報(配送先住所など)を確認して、出荷ラベルや納品書の発行などを行ないます。
ステータス変更も手動で行ないます。
手間はかかりますが、緊急時などイレギュラーな対応も柔軟に対応できるのはメリットです。

商品管理

商品の登録や編集作業を行なう機能。
こちらもECサイトの根幹といえる機能ですが、商品の説明や画像の登録と言ったデザイン(見た目)に関する設定から、在庫数の設定、商品タグやメタフィールドといった内部データに関する設定、そしてSEOに関する設定と様々な設定ができる重要な機能です。

Shopifyで「コレクション」と呼んでいる機能は商品カテゴリーを指します。
例えば商品登録時に商品タイプやタグを設定しておき、そのあとにコレクションでグルーピングすると、その商品群のパーツを後述するテーマカスタマイズで表示できたりします。

Shopifyの中で最も扱うシーンが多い機能かもしれません。

顧客管理

これまでに注文したお客様やメールマガジンの登録をしたお客様の情報が管理できます。
まさに自社サイトの資産となる「顧客リスト」ともいえます。

顧客分析に活用したり、顧客の行動パターンをグルーピング(セグメント)して、特定の顧客グループに対してShopifyMailを使ったメルマガ配信につなげることもできます。

お客様から問い合わせがあった場合には、そのお客様の購入履歴などもチェックできます。

コンテンツ

Shopify管理画面の「コンテンツ」にはアップロードした画像と、「メタオブジェクト(メタフィールド)」と呼ばれる独自の情報を管理しておく機能が入っています。

特にメタフィールドはShopify独自の機能。
例えば「商品の素材」という情報と、それに対応する素材の内容を登録しておくことで、前述の「商品管理」に活用することができます。
メタフィールドは商品数やページ数が多ければ多いほど役立ちます。

ストア分析

前半のShopifyプランの違いでも触れたレポート機能です。
アクセス数や流入元など主要なデータはもちろん、売れ行きの良い商品など売上に紐づく情報も閲覧できます。

ベーシックだと閲覧できる項目は限られていますが、スタンダードにすると一気に増えます。
ただし自分好みにカスタマイズができないため、カスタマイズしたい場合はプレミアムプランが必要です。

弊社ではGA4と組み合わせて、分析や施策立案をしています。

マーケティング

各種プラットフォームや外部サービスと連携しやすいのもShopifyの強みです。
例えばGoogle広告アカウントを連携しておくと、こちらのマーケティング画面からも広告出稿(キャンペーン作成)が可能です。
各プラットフォームの管理画面からも設定できますが、いちいち管理画面にアクセスするのが面倒な場合はShopify管理画面からのアクセスで済みます。

また「自動化」はShopifyFlowというShopifyが公式提供するオートメーションツールです。
かつてShopifyFlowはShopifyplusプランでしか使用できませんでしたが、スタンダードプラン、そして現在はベーシックプランでも利用できるように拡充されました。

マーケティングという名前の通り、自社ECの売上アップにつながる施策を設定・管理・実行できる機能となっています。

ディスカウント

Shopify管理画面の「ディスカウント」はクーポン発行や割引条件を設定できる機能です。
パーセンテージや金額の割引はもちろん、一定条件を満たすと送料無料にしたり、特定商品を買うと特定商品をプレゼント(おまけをつける)といった機能もあります。
さらに2023年には複数クーポンの組み合わせも可能となり、様々な施策・アイデアを形にできます。

オンラインストア:テーマ

いわゆるデザインテンプレートのことで、ECサイトの見た目(デザイン)に関する設定を行なう機能です。

テーマのカスタマイズは直感的な操作で可能。
HTMLやCSSといった専門的な知識があれば更に柔軟にカスタマイズできますが、そういった知識がなくてもShopifyなら本格的なECサイトは構築可能です。

新規構築の際は特に多くの時間を使って、このテーマカスタマイズ画面を操作することになります。
運営が始まった後もページの更新や各種施策に合わせてレイアウトや訴求を変えるなど、PDCAサイクルを回すのに必要不可欠な機能です。

ShopifyテーマはShopify公式提供の無償テーマと、サードパーティ製の有償テーマに分かれています。
それぞれメリット・デメリットはありますが、弊社では多くのケースでShopify公式提供の無償テーマ「Dawn」を採用しています。
「Dawn」をベースにしながらも、ストアごとに扱う商品のクリエイティブ(写真や文章など)が変われば、印象も変わります。
またHTMLやCSSといった専門的なカスタマイズも加えることで、「Dawn」で作ったとパッと見ただけでは分からないほど作り込むことも可能です。

販売チャネル

前述の「オンラインストア」を含めShopifyでは「販売チャネル」という機能の中でSNSなど外部サービス・プラットフォームとの連携(接続)が可能です。
この機能がShopifyの中でも重要な役割を果たしています。

Shopifyを活用した自社ECサイト運営では「集客」を自分たちで行なう必要があります。
Shopifyが集客してくれるわけではありません。
この点がAmazonや楽天市場といったモールとの最大の違いです。

集客施策は様々ありますが、中でも少額からスタートできて、成果を上げやすいGoogleとFacebook(meta)の活用は多くの事業者が実践しています。
Googleに関しては広告だけではなく、前述のストア分析(レポート)にも関係があり、GA4との連携が簡単にできます。

Facebook広告もそうですが、本来こうしたツールをストアと連携する場合、専用コードをHTML内に記述しなければなりません。
専用コードが入っているストアだから各ツールが「このストアですね」と認識できるわけです。

この作業自体は慣れていれば簡単ですが、ノーコードで運営したい場合は少し苦労します。

ShopifyならFacebookやGoogleのアカウントさえあれば、ログインして案内に沿っていくだけで簡単に連携・接続できるのです。
この機能がベーシックプランから使えるだけでも大きな魅力です。

よく使われている販売チャネルは以下の通りです。

MEMO

Shopifyアプリストアからインストールする挙動をしますが、Shopify管理画面では「販売チャネル」に含まれます。

Google & YouTube

必要なもの:Googleアカウント(それぞれ使いたいツールの開設も必要)

利用(連携)できるツール

  • GA4(Googleアナリティクス4)
  • Googleマーチャントセンター
  • Googleショッピング
  • P-MAX(Google広告メニューの一部)
  • YouTubeショッピング(利用条件あり)

Facebook & Instagram

必要なもの:Facebookページ・Instagramアカウント

利用(連携)できるツール

  • Facebookショップ
  • Instagramショップ
  • Facebookピクセル
  • Facebook・Instagram広告出稿(正確にはFacebook広告管理画面にリンクするだけ)

Point of Sale(POS)

必要なもの:Shopify POS専用アプリ(ShopifyアプリではなくiPhoneやiPadにインストールするアプリ)・POSハードウェア(mPOPプリンター、キャッシュドロワー、カードリーダーなど)

Shopifyが提供するPOSシステムは現時点で日本ではアプリ(ソフトウェア)のみとなっており、ハードウェアはShopify公式ではなく、別途購入や契約が必要です。
(アメリカなど諸外国ではShopifyハードウェアストアからハードウェアを購入可能)

Shopify POS専用アプリはiPhoneやiPadの端末にAppleストアからインストールする形となります。

ハードウェアも含めてShopifyだけで完結する諸外国とは異なり、まだ日本ではソフトウェアとハードウェアが分かれているのは課題ですが、利用自体は可能です。

設定

ストアの基本情報をはじめ送料、決済フォームの項目、注文完了メールの内容、プライバシーポリシーなどECサイトに関するあらゆる設定を行なう機能。
細かいですが特に初期設定(新規構築)時は重要な要素で、この設定を徹底していないとトラブルになります。

初期設定(新規構築)で必ず設定が必要な項目は以下の通りです。
(名称はすべてShopify管理画面の表記に準ずる)

  • ストアの詳細
  • 決済(最低でもShopifyペイメントの設定)
  • 配送と配達(配送地域と送料の設定)
  • 税金と関税(日本では税込み表記が必須)
  • ロケーション(出荷元の住所)
  • ドメイン(独自ドメインの接続または購入)
  • ポリシー

また必須ではないが、一度は画面を開いて内容を確認、設定が推奨される項目は以下の通りです。

  • チェックアウト(決済フォームの項目)
  • お客様アカウント
  • ブランド
  • 通知(コード編集が含まれるので要注意)

いくつか補足します。

決済

最低1つは設定されていないと、お客様が決済できません。
もし未設定のまま公開して集客を始めてしまうと、せっかく来たお客様が決済エラーとなって不信感を抱いてしまいます。
最低でもShopifyペイメントの設定は行ないましょう。

配送と配達

配送地域(都道府県単位で設定可能)と、それに対応した送料の設定を行ないます。
お客様の支払い総額にも関係するので間違いがあってはいけません。
たとえ全国一律送料無料だとしても、必ず設定が必要です。

初めて扱う方にとっては少し複雑に見えるかもしれませんが、実際に設定してみると操作自体は難しくありません。
それよりも、実際にどの地域に対してどのくらいの送料を負担してもらい、一定の条件を満たせばストア側で負担する(いわゆる送料無料にする)かどうかを検討したり、そういった設計の方を熟考するのが重要です。

送料(配送料)は近年上昇傾向にあり、今後も大幅に下がることはないでしょう。
ECサイトは物流業界なくして成り立ちません。
この設計を間違えると利益を圧迫するなど事業や経営そのものにも影響するので、重要です。

通知

MEMO

ちょうどこの記事を公開した2024年1月9日前後で管理画面の表記が変わりました。上記は最新版です。

通知(各種メール送信機能)を開くと、「お客様通知」「スタッフ通知」「サービスプロバイダーへの通知」という3カテゴリーが表示されます。
(前述の通り、つい最近までカテゴリー分けされておらずリンク一覧が表示されていましたので、少し見やすくなりました)

この中で「お客様通知」を開くと、文字通りお客様へ送信されるメールが表示されます。
たくさんあるので迷ってしまいますが、実際の運営で使う機能は限られています。
それが必ず送信される「注文完了メール(注文の確認)」と「出荷完了メール(配送情報通知)」です。

お客様も上記2つのメールはほぼ確実に開いて確認してくれるので、デフォルトのままだと味気ないのが正直なところです。
とはいえメールの中身をカスタマイズするにはHTMLとLiquid(専門的なコード)に触れる必要もあるため、ここだけは私たちのような専門家に依頼するのも大事な投資だと考えています。

充実のプランと標準機能

もともと複数の料金プランと、それに応じた機能が提供されていたShopify。
立ち上げたばかりのスタートアップからグローバル展開する大企業まで、あらゆる企業、ブランドオーナー、事業者が同じプラットフォームで完結できるのがShopifyの最大にして最高の強みです。

例えば日本企業が提供するECカートシステムは料金が安いものもあれば、高すぎるものもあります。
最初は安い(あるいは無料)のカートシステムを使い、成長してきたら移行する。
そのような考えでECカートシステムを選定した企業も多いでしょう。
ひと昔前は「そもそもなかった」ので仕方ないですが、これから事業として始めるなら確実にShopify一択です。

企業の規模に合わせて、これほど柔軟に対応しているECカートシステム(プラットフォーム)は、少なくとも日本で利用できる、日本にローカライズされている中ではShopify以外にありません。

2024年も新たな標準機能の拡充やパフォーマンス向上などが予想されます。

中には「機能が多すぎて使いこなせない」という意味でのご相談をいただくこともあるほどです。

確かに立ち上げたばかりのストア・ブランドにとってShopifyの全機能が必要とは思いません。
成長のフェーズに応じて必要な機能や手段を選択して活用する。
これこそがEC運営の重要なポイントであり、グロースにつながります。

あらゆるフェーズにおいて、Shopifyという1つのカートシステムで完結する。
Shopifyを中心に外部サービスも含め各種ツールと連携する。
そして不安や疑問を解消したり、あるいは伴走してストアや企業の成長に貢献すべく、私たちのようなShopifyエキスパートが存在します。

これだけのエコシステムを月額約3,000円程度から利用できるのはEC業界における革命としか言いようがありません。

もしプラン選びや使い方などに不安があれば、お気軽にご相談ください。

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