こんなに増えてる!2020年上半期に追加・連携されたShopify標準機能まとめ

呉 達人

こんにちは。長野県佐久市のShopify Experts認定企業・合同会社FRONTIER TRADE代表の呉(くれ)です。
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。

今日から7月ということで2020年も折り返し。
上半期は日本のみならず世界にとっての試練が訪れ、今も収束したとは言えない状況ですが、一方で日常生活が戻りつつあります。
まさに激動といえる2020年上半期でしたが、Shopifyの進化もまた激しく、様々な機能や連携が発表・実装されました。

そこで今回は2020年上半期(1~6月)に追加・連携されたShopifyの標準機能(デフォルト機能)をまとめていきたいと思います。

補足

各機能の日付はShopify公式ブログのリリース日または一般メディア向けリリース日です。実際に管理画面に実装されるタイミングはマーチャントによって異なるので予めご了承ください。

2020年上半期に追加・連携されたShopify標準機能一覧

Shopify機能一覧表

まずは機能そのものではありませんが、Shopifyでどのような機能が使用できるかの一覧表が3月13日に公開されました。

これから新規でオンラインストアを立ち上げたいマーチャントはもちろん、現在ほかのECプラットフォームを利用していてShopifyに移行したい、といったニーズがあるマーチャントにとっても機能の付け合わせをするのに便利なリストとなります。

無料で配布されているので、時間があるときにでもざっと確認しておくと意外に見落としていた機能などがあるかもしれませんね。
詳しくはこちら

3Dモデルと動画のサポート機能

3月17日には商品詳細ページの画像一覧に3Dモデルや動画を掲載できる機能が追加されました。
従来は画像しか掲載できませんでしたが、より実物に近い3Dイメージや、実際に使っているシーンを動画で訴求することによって顧客にとっての判断材料が増えることになります。
素材が揃っているストアはぜひ活用したい機能ですね。

補足

Debut、Brooklyn、NarrativeのShopify無料テーマの最新版ではアップデート不要で利用可能とのことです。

ギフトカード機能がすべてのプランで使用可能

3月24日にはストアで利用できるギフトカードの発行がすべてのプランで使用可能となりました。
Shopifyのギフトカードとはストア内もしくは顧客に直接送信して販売できるもので、ギフトカードを受け取った人は設定した金額分だけストアでの買い物に利用できます。
値引きやクーポンと併せて新たな施策として活用できますね。

店頭受け取り機能

4月9日には店頭受け取り機能が実装されました。
これによって店舗を持っているマーチャントは事前にShopifyのオンラインストアで注文を受け付け、商品の引き渡しを店舗で行なうことが可能になりました。
顧客にとっても直接店舗で受け取った方が早い、あるいは食品など新鮮な場合は積極的に活用したい機能です。

Shopifyメール

4月30日、多くのマーチャントにとって待望とも言えるメール配信機能が実装されました。
従来はMailChimpやKlaviyoなど外部アプリ・外部サービスを利用してのメール配信が一般的でしたが、Shopifyメールが実装されたことでShopify管理画面から登録している顧客に対してメール配信できるようになりました。

すべてのマーチャントは2020年5月4日から10月1日までこの機能を完全無料で利用することができるそうです。
10月1日以降は月ごとに最初の2,500通までは無料で送信可能。それ以降は1,000通につき1ドル(USD)という低価格で利用できるそうです。

これによってメールマーケティングの運営・管理がしやすくなり、顧客との接触機会を増やすきっかけに繋がるのではないでしょうか。

楽天市場・販売チャネル連携

5月14日、楽天市場との販売チャネル連携が発表、機能追加されました。
国内でも屈指の規模を誇る楽天市場との連携は関係者のみならず業界的にも話題となりました。

販売チャネル連携することでShopify管理画面から楽天市場に出品する商品の作成や管理、あるいは注文管理ができるようになりました。
とはいえ、細かい部分は楽天市場の管理画面からでないと操作できないなど、まだ課題もあるようですので今後もアップデートされることが期待されます。

Shopアプリ・Shop Pay

楽天市場との連携が話題となって興奮冷めやらぬ5月15日、Shopifyで共通利用できる決済サービス『Shop Pay』が発表されました。

Shop Payはスマートフォンで利用できるアプリ。

ユーザーは一度情報を登録してShopifyで運営されているストアで買い物をすれば、それ以降、どのストアでもShopifyで運営されていれば(厳密にはShopifyペイメントを導入していれば)顧客情報が保持され素早く決済が完了する仕組みです。

Shopifyのセキュリティは強固なものなので顧客にとっても安心して利用でき、決済における煩わしさが解消されます。
ストアにとってもメリットは大きく、自社のストアを利用したことのない新規顧客であってもShop Payさえあれば簡単に注文ができるようになります。

Shopifyがプラットフォームとしての役割も果たし始めている機能とも言えます。

新テーマ「Express」

5月20日、史上初のマーチャント向けライブ配信となったShopify Reuniteが開催され、様々な機能の追加報告や追加予定が発表されました

まずはShopify公式テーマとして新テーマ「Express」がリリースされました。
Expressは飲食店向けのテーマとなっており、お店のメニューのようなインターフェースで商品を訴求することが出来ます。

お店へのサポート機能(チップ機能)

同じく5月20日、チップ機能が発表されました。
チップ機能とはその名の通り決済の際にお店に払うチップのことで、顧客は決済時にチップとして上乗せすることが出来ます。
日本ではなかなか実店舗でのチップ文化がないので浸透するかどうかは分かりませんが、クラウドファンディングでは「お店を応援したい」という文化はありますので、むしろオンラインでの普及があるかもしれませんね。

最新版のShopify POS

同じく5月20日、最新版のShopify POSが発表されました。

最新版ではスマートグリッド機能が加えられ、必要な機能をトップ画面にカスタマイズして表示させることができるようになりました。
また、ポイントプログラムなどの機能をアプリを使うことで導入できたり、店頭受取の機能も使用することが可能。

更に店員ごとにアクセス権限を変更したり、店員ごとの売上を確認することもできるため、店舗やポップアップストアなどオフラインにおけるShopifyの利用価値も高まりそうです。

注文一覧の新デザイン

同じく5月20日、注文一覧の新デザインが発表されました。
新しい注文一覧では注文者の名前と購入した商品の横にリンクが設けられ、名前を押すと住所・注文数・メールアドレスが、商品を押すと注文内容の概要が吹き出しのような形で簡単に閲覧できるようになりました。

詳しい情報は詳細ページになりますが、注文概要が一覧ページで見られるようになったのでちょっとした確認などに便利です。

在庫管理の改善

同じく5月20日、在庫管理の改善が発表されました。
在庫レポートが詳しくなったほか、商品管理から注文書が作成できるようになり、これによって仕入れ・在庫管理がより一元化されることになります。

ローカルデリバリー

同じく5月20日、ローカルデリバリー機能が発表されました。

ローカルデリバリーとは主に実店舗を持っているマーチャント向けのサービスで、配送可能なエリアを特定の範囲で指定することで地域に根付いたサービスの提供ができます。

具体的には配送可能なエリアを郵便番号や登録しているロケーションから特定の距離を指定することで、そのエリア内での受け取りが可能な顧客に商品を届けることが出来ます。

配送エリアごとの配送料や手数料、人件費などを考慮した最低注文価格の設定など細かい指定も可能です。

Paidy連携

6月20日、決済サービスPaidyとの連携が発表されました。

Paidyを利用すると顧客は後払い決済が可能となります(Paidy翌月払い(コンビニ/銀行))。
顧客ごとに与信枠があるため利用環境は若干異なりますが、アカウントを持っている顧客にとっては煩わしい決済手続きを簡略化できるので購買意欲が上がることでしょう。ストアにとっても売上UPのチャンスとなります。
詳しくはこちら

SBペイメント連携

Paidyとの連携が発表された矢先の6月25日、今度はSBペイメントとの連携が発表されました。
SBペイメントとの連携で最も大きなポイントは楽天ペイが利用できることです。

従来の決済方法では楽天ペイを利用することができませんでしたが、これによってまた新たな決済の選択肢が増えることになります。
ストアで扱っている商品のターゲット層によって楽天ペイを導入した方が相性が良さそうな場合は利用したいですね。
詳しくはこちら

取捨選択はストア次第

わずか半年間ではありますが、瞬く間に外部サービスとの連携や新しい機能の追加をリリースし続けるShopify。
まさに会社・サービスの勢いを感じるところです。

とはいえ、実際にどの機能を利用するかはストアによって様々。片っ端から導入すればいいというわけではありません。

むしろ機能を導入しすぎた結果、運営管理が煩雑になってしまったり、慣れない作業が増えて本来の仕事に支障をきたすようなことがあってはいけません。

Shopifyパートナーが付いていればある程度のフォローは可能ですが、それでも実作業との兼ね合いで取捨選択するのが賢明です。どういった機能を使えばいいか分からない、自社のストアにマッチする機能を解説して欲しい、といったご要望があればぜひShopifyパートナーに相談してみてください。

弊社もお役に立てることがありましたら是非ご相談ください。

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