Shopifyは売れない?理由と売れるための対応策

今回はずばり「Shopifyは売れない?」という疑問や現在悩んでいる方向け。

その理由と具体的な対応策を考えていきましょう。

この記事の結論1
Shopifyは売れない
この記事の結論2
Shopifyを”活用”して売れる対応策

今回は結論を2つ用意しました。

Shopifyは売れない

まず1つ目の結論。
「Shopifyでは売れない」のは正解です。

理由は簡単。
Shopifyは自社EC(あるいはブランド公式ECなど)を構築するための「システム」です。
厳密にはカートシステムと呼ばれており、下記のような機能が用意されています。

  • クレジットカードなどで決済できる機能
  • 商品を登録・在庫管理できる機能
  • ショップのページを作成・管理できる機能
  • 配送料を設定する機能

他にもたくさんの機能を持っています。
こうした機能に共通するのは「ネットショップを構築・運営」するための機能だということ。

逆に言えば「商品を出したらお客さんを呼んでくれる機能」は持ち合わせていません
これが「Shopifyでは売れない」理由です。

つまりECモールと自社ECがごっちゃになってしまっている勘違いとも言えます。

ECモールと自社ECの違いとは?

日本国内だとAmazon、楽天市場、ヤフーショッピングのような、集客力のある売り場の中でストアを出店する販売形態。
実店舗のイメージだと「ららぽーと」や「三井ショッピングパーク」での出店です。

一方、自社ECはShopify、BASE、ストアーズといったカートシステムを使い、自分のお店を作ってオープンすること。
実店舗のイメージだとお店を借りる(または買う)のがカートシステム。
そのお店を自分の思い描く内装・外装に作り上げ、商品を並べ、オープンして運営することです。

Shopifyを”活用”して売れる対応策

では、Shopifyを活用して商品が売れるようにするにはどうしたらいいか?

その具体的な対応策を考えていきましょう。
「Shopifyは売れない」理由の逆を考えればいいということです。

前提条件
自社で製造開発あるいはメーカーに製造委託して販売する「独自ブランド」であることを前提とします。

まず何よりも集客

先ほども書いたように、Shopifyが集客をしてくれるわけではありません。
正確には、例えばGoogleと連携してショッピング枠に表示するといったShopifyの機能を”活用”することはできます。
とはいえ、どこまでいっても集客(お客様を呼び込む旗振り役)となるのはストアオーナー・運営者自身です。

主なオンラインでの集客方法として、スピードの速い(即効性がある)順に以下の通りです。

  • WEB広告
  • SNS(インフルエンサー経由)
  • アフィリエイト
  • SNS(自社発信)
  • SEO(コンテンツマーケティング)

中でもSNS(自社発信)とSEOは基本的に無料で可能ですが、時間がかかります。

一方、「時間を金で買う」を地で行くのがWEB広告。
あるいは集客力のある人(インフルエンサー)に依頼して発信してもらうSNS(YouTube含む)やアフィリエイトです。

他にもテレビ、新聞、雑誌、あるいは看板、チラシなどオフラインも含めると様々な選択肢が存在します。
その中から、売りたい商品と相性が良さそうな媒体、あるいは地域を選んで取り組んでいく必要があるのです。

データ分析・仮説・検証

こうした各種集客をしていくと、ショップにアクセスしたお客様の情報が蓄積されていきます。

これらのデータを分析しながら仮説を立て、ショップ内あるいは商品自体の改善と検証を行なっていきます。

このフェーズはどんな規模のショップであっても共通だと考えていいでしょう。
逆に言うとお客様の来店が無い限り、せっかくのショップデザインや商品も何ら仮説も改善もできないのです。

どれだけ外装や内装にこだわり、美味しい料理を提供するステキなお店でもお客さんが来なければ成り立ちません。

情報発信・コミュニケーション

集客と情報発信は似て非なるものだと考えています。

集客は「こんな商品ありますよ」という宣伝に近い役割。
対して情報発信は「この商品はこんな風に作られています」といったストーリーやヒストリーの役割
バックボーン(背景)のようなイメージです。

もちろん、この辺りの厳密な定義が重要ではなく、実際に行動することが重要。
情報発信のツールは飛躍的に選択肢が増え、使い勝手もよくなっています。

特にSNS(TwitterやInstagram)を使えば双方向のコミュニケーションまで可能です。

一方的に伝えるだけじゃなく、お客様から「この商品は何ですか?」といった質問や「こういったものが欲しい」という要望まで吸い取れる可能性を秘めているのです。

また、一度買ってくださったお客様と継続的に接触できるのも魅力だといえます。

受け身から仕掛けに

このように集客と分析・仮説・検証を繰り返しながら、発信とコミュニケーションを積み重ねていくと、ある変化が起きます。

それは、これまで集客などショップ側が呼び込みお客さんを待つ「受け身」だった状態から、例えばLINEの友達リストに新商品を発表したり、SNSで発表したり、というようにショップ側から「仕掛ける」ことが可能になります

この状態までいけばオープン当初に掛かっていた広告費よりも、能動的な発信で獲得できるお客様が増える可能性があり、費用対効果も飛躍的に良くなるでしょう。

場外戦(モール・卸売・広報など)の活用

繰り返しますが、Shopifyはあくまでもカートシステム、つまり手段の一部です。

自社商品やブランドを伸ばしてくためには、Shopifyだけでは足りません。
「Shopifyでは売れない」理由にも重なりますが、役割の違うECモールに出店したり、オンライン以外の広い視野、いわば場外戦も必要です。

例えば卸売りをして自社ではアプローチできない顧客がいるお店に置いてもらったり。
広報活動によって普段とは違った視点から商品を訴求してみたり。

以前の記事でも書いたように、ECは総合格闘技。
Shopifyだけですべてが成り立つわけではありません。

大きな円の中にShopifyがある

少し話が飛躍したかもしれませんが、自社商品・ブランドの売り上げを伸ばしていくためには必要な考え方です。

Shopifyは優れたカートシステムです。
とはいえ、Shopifyが売ってくれるわけではありません。

自社商品・ブランドの大きな円の中の一部を構成する「ネットショップ・EC部門」と捉えるのが妥当だと考えています。

だからこそ、冒頭でも書いたように「Shopifyでは売れない」のは当然。
あくまでもShopifyを”活用”して総合的にブランドや商品を伸ばしていくのが重要です。

とにかく集客しましょう。
集客したお客様をよく観察して(Shopifyならアプリで可能)、仮説を立てて検証しましょう。

そして発信しながらコミュニケーションをしましょう。
時にはこちらから仕掛けてみましょう。

ひたすらこれらの繰り返しです。

簡単なようですが、愚直にできているショップさんは着実に成長・成功しています。

いくらShopifyでカッコいいショップを作っても、作って満足したら何も起きません。

そうは言っても売れないよ…

という方もいらっしゃるでしょう。

あるいは何をしていいのか分からない、そもそも時間がない(手が回らない)などECを運営する方には多くの課題があると考えています。

弊社でも多くの現場を見させていただいているので実感します。

なかなか予算も取りづらいとは思いますが、そんな時は弊社のような支援会社、特にShopifyやECを専門に扱うパートナーに依頼してみてください。

別に弊社じゃなくてもOKです。
自分たちだけで悩んでいても解決しないことだってあります。

餅は餅屋。
ECはEC屋です。

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