呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
過去にもShopify(ショッピファイ)を導入してECサイトを新規立ち上げしたり、運営する中での初期設定方法や標準機能についてご説明しました。
とはいえ、Shopifyは毎年多くの新機能をリリースしたり、既存機能が拡張したりと、進化し続けています。
過去の内容も割とすぐに古くなってしまう傾向にありますので、今回は2023年8月時点の最新版として、ShopifyでECサイトを新規構築や運営する際にオススメの標準機能をまとめていきたいと思います。
これからShopifyでECサイトを立ち上げたい方はもちろん、すでにShopifyでECサイトを運営中だけど標準機能を使いこなせていない、と感じる方にもぜひ確認していただきたい内容です。
また現在ほかのECカートシステムを使用していて、Shopifyへの移行をご検討の方にも、ぜひ参考になれば光栄です。
目次
Shopifyの標準機能とは?
まず最初にShopifyで利用できる「標準機能」について定義したいと思います。
Shopifyはお試し期間を除き、ECサイトを運営するための契約として月額(もしくは年間一括)払いにてShopify使用料を支払います。
Shopifyのプラン選択です。
2023年8月時点で、ECサイトを運営するための、いわゆる「オンラインストア機能」が使えるのはベーシック・スタンダード・プレミアムの3種類がメイン。
その他に大規模マーチャント向けのPlusプランと、決済機能がメインのミニマム向けスタータープランがあります。
今回はメインとなる3種類(ベーシック・スタンダード・プレミアム)から選択する前提でまとめていきます。
また、Shopify標準機能としては「管理画面に最初から用意されているもの」と「自分で追加するもの」があります。
前者は文字通り標準機能ですが、後者もShopifyが提供するものは無料で利用できるため、実質的な標準機能といえます。
今回の記事は、その双方からピックアップしていきます。
飛躍的に拡張する標準機能
Shopifyの日本初上陸以来、毎年のように大型アップデートが発表され、着実に実装されています。
特にここ2~3年で使える機能は充実してきています。
その理由の一つに、Shopifyにとって日本は重要な国の一つだという位置づけが考えられます。
Shopifyはカナダ発でアメリカを中心とした企業ですが、グローバル戦略の中で日本もプライオリティの高い国(地域)だと明言しています。
実際にShopify Japan(日本法人)も設置しており、日本人スタッフも在籍しています。
日本語による公式ドキュメントの拡充やサポート体制も飛躍的に向上しています。
こうした背景の中で、主要なShopifyプランを選択すれば標準で使える機能も充実してきています。
過去の記事や動画でご紹介した機能やオススメのうち、変わっていない内容もありますが、変わっている内容もあります。
実際にECサイト運営の現場で重宝するShopify標準機能をみていきましょう。
見出しのカッコ内はShopify管理画面上のメニュー名です。
不正解析(注文管理)
顧客がクレジットカードで決済した際に、そのカードが不正利用されていないかを検知する機能です。
残念ながら、近年クレジットカードの不正利用は増加傾向にあります。
お客様が知らないうちにカード番号が盗まれており、勝手に決済されてしまう、というケースは決して珍しくありません。
ShopifyではECサイトという特性から、特にこの不正解析をはじめとしたセキュリティ面には多額の投資を行なって環境を整備しています。
Shopifyの不正解析では危険度が「低・中・高」の三段階で表示されます。
「低」なら問題なし。
「中」でも多くの場合は問題ないですが、もしお客様と連絡が取れるなら、念のため確認するのがオススメです。
そして「高」を検知した場合、原則注文はキャンセルするのがオススメです。
Shopifyが処理する膨大な量のデータから「不正利用の疑いがあるパターン」を検知しての結果です。
分かりやすいところでは「注文者情報と配送先情報が異なる」場合や「一度に大量注文されている」「住所表記が明らかにおかしい」など、内容をみただけで分かるケースもあります。
一方で分かりづらいケースもあります。
「高」を検知した場合は、なるべく早く注文者と連絡を取り確認作業をしましょう。
こうしたEC運営で十分にあり得る危機管理に関して、Shopifyでは標準機能で用意されています。
チェックアウト離脱(注文管理)
いわゆる「カート落ち対策」機能も標準で用意されています。
ECサイトを訪問して、欲しい商品をカートに入れるまではしたけど、最終的な決済は行なわない、というケースは多々あります。
商材や単価にもよりますが、一般的なカート落ち率は50%前後ともいわれてます。
つまり半数か、それ以上のお客様はECサイトを訪問して、カート追加までするけど、決済(注文)まではしない、といえます。
理由は様々ですが、カート落ち自体を100%防ぐことは不可能です。
しかし、カート落ち対策をすることで「思い出して注文してくれる」可能性を上げることはできます。
Shopify標準のカート落ち対策はメールでのリマインドです。
従来はお客様がカートに商品を残したまま特定の時間が経過するとメールが送信される、という機能でした。
これが2023年8月時点では、後述する「ShopifyFlow」との連携によって、より綿密なメール配信が可能となっています。
このように「チェックアウト離脱」「カゴ落ち」「商品ページ離脱」という3種類で展開できるようになっています。
それぞれ簡単に解説します。
チェックアウト離脱
Shopifyにおけるチェックアウト離脱とは、決済フォームからの離脱と同じ意味合いです。
商品をカートに入れ、「購入に進む」からお客様の配送先などの情報を入力する決済フォームへと移動します。
ここでよくあるのは「入力が面倒」という購入者心理です。
AmazonPayといった外部決済を導入して利便性を向上させる施策も有効ですが、どうしても決済フォームが手間で離脱するお客様は一定数いらっしゃいます。
Shopifyでは決済フォームから離脱した人へ、その数時間後にメールを配信する、という設定がShopifyFlowとShopifyメールを組み合わせることで実装可能です。
お客様の状況が明確になっていることで、より具体的な文章でお客様に語り掛けることが可能です。
カゴ落ち
Shopifyにおけるカゴ落ちは「商品がカートに残っている状態」を意味します。
つまり決済フォームまでも到達していない、カートに追加だけして終わっている状況です。
業界的には「カート落ち」という言葉でひとくくりにされがちですが、顧客体験の設計としては「カートに残して離脱」と「決済フォームで離脱」では意味合いが変わってきます。
そういった意味で、こうした条件を細かく設定できるのはありがたい限りです。
ここでも、より具体的な投げかけが可能になります。
商品ページ離脱
商品ページは閲覧したけど、カート追加や決済フォーム遷移がされていない。
つまりお客様がアクションをしていない状況も多々あるでしょう。
従来、ここまで細かいユーザー解析と改善策を講じるには外部アプリの導入が必要でした。
2023年8月時点では、前述のShopifyFlowとShopifyメールの組み合わせで、実質標準機能として設定可能です。
何が理由でお客様が離脱しているのか明確に調べるのは難しいですが、考えられる可能性と、それに対する解決策や提案をすることで売り上げにつながる可能性を引き寄せる。
EC運営全般でいえることですが「できることはやったほうがいい」です。
仕入れ(商品管理)
EC運営の根幹ともいえる商品管理機能ですが、その中でも仕入れ管理は在庫量やSKU数が多いマーチャントに重宝する機能です。
Shopifyにはロケーションと呼ばれる店舗や倉庫を管理する機能があり、それと商品の仕入れ状況をつなぐことで仕入れ管理ができます。
特にこれからEC運営するマーチャントの場合、エクセルやスプレッドシート、あるいは専用ソフトで管理・運営するのは工数や費用が発生することもあります。
Shopifyにて一元管理するように仕組み化することで、EC運営の致命傷といえる在庫管理のミスを防ぐことができます。
セグメント(顧客管理)
これまで注文してもらったお客様はもちろん、前述の「チェックアウト離脱」や「メールマガジンだけ受信許可している」顧客などは「顧客管理」機能で一元管理できます。
顧客管理機能自体も直感的に分かりやすい操作性になっていますが、その中でも新しい機能「セグメント」は優秀です。
「顧客管理」が現状を把握する守りの機能だとすれば、「セグメント」は既存顧客へアプローチをかける攻めの機能といえます。
具体的には、既存顧客の状況をShopifyが分析してくれており、特定の条件でグルーピングが可能です。
グルーピングした顧客をメール配信する際のリストとして活用できるのです。
ここでもShopifyメールとの組み合わせによって、顧客へのアプローチが標準機能で実施可能です。
メタオブジェクト(コンテンツ)
もともとShopifyの管理画面に「コンテンツ」というメニューはありませんでしたが、2022年のアップデートによって登場しています。
その中にある「メタオブジェクト」も素晴らしい機能です。
一言でいえば「ストア独自のデータベース構築」ができる機能。
特定の情報(商品、コレクション、文章など)を登録しておくことで、Shopifyテーマカスタマイズから、その情報をパーツとして呼び出すことが可能です。
とはいえ、この機能に関しては非常に奥が深く、設定方法もやや難易度が高いためShopifyExpertsに依頼や相談したほうがいいかもしれません。
それだけの高機能が標準で使える、と認識いただければ、まずはOKです。
レポート(ストア分析)
レポート機能はEC運営にとって欠かせないツールです。
Googleアナリティクス(GA4)など外部ツールでも計測や分析は可能ですが、「注文に関する情報」ならShopifyレポートが最も正確です。
(GA4などの場合、注文に関する情報は誤差が発生することも珍しくありません)
Shopifyのレポート機能はShopifyプランによって閲覧できる項目数が異なります。
ベーシックプランだとやや少なく、スタンダードとプレミアムだと項目数が増加します。
そういった意味で、ある程度の売り上げ、目安ですが月商30万円くらいまでいったらShopifyプランはスタンダードにするのをオススメしています。
月商や年商はあくまでも目安ですが、要は分析に活用できるくらいのデータが溜まってきたら迷わずスタンダード以上にしてください。
自動化(マーケティング)
一般的にECカートシステムはECサイトを運営するための機能がメインのため、注文・商品・顧客管理とオンラインストア(デザイン面)の編集ができれば十分です。
しかし、実際にEC運営するためには集客や広報といったマーケティング施策も必要不可欠。
Shopifyはこうしたマーケティング施策を実行するための機能も標準で用意されています。
すでに名前が出ている「ShopifyFlow」も大変優れた機能です。
前述の通り、例えば「カート落ちした人に3時間後メールを送る」といった、特定の条件に対して特定の処理を実行する、という設定ができる自動化ツール。
これまでスタンダードプランまでしか使えなかったShopifyFlowが2023年8月時点でベーシックプランでも利用できるようになったのです。
ShopifyFlowがベーシックプランで使えるだけでも、Shopifyを採用する理由になりえます。
なお、ShopifyFlow自体は最初から管理画面に入っているわけではないので、使いたい場合はShopifyアプリストアからインストールする必要があります。
Shopifyが提供する公式アプリ(機能)なので無料で利用できます。
自分で追加する標準機能、というイメージですね。
Shopifyメール(マーケティング)
いわゆる「メルマガ配信サービス」機能がShopifyメール。
料金体系は2023年8月時点で毎月最大10,000通までは、手動・自動を問わず無料。
それ以降は追加のメール送信分1,000通につき1ドル、または追加メール1通あたり0.001米ドルで、送信した分だけ。
日本国内のメルマガ配信サービスでは月額数万円プラス配信数に応じて、といった料金体系が珍しくないので、費用面でいえば断然安いです。
このShopifyメールとShopifyFlowの組み合わせによってストアの売り上げをより大きくする施策が実行できます。
メール配信は数量に応じた従量課金となりますが、これだけの機能が実質標準で使えるのはShopifyの強みです。
こちらもShopifyFlowと同様、自分でShopifyアプリストアからインストールして利用可能です。
テーマ(オンラインストア)
ECサイトの根幹ともいえるサイトデザイン。
いわゆるデザインテンプレートがShopifyテーマとして用意されています。
ShopifyテーマはShopifyが公式提供するものと、外部企業が構築・提供するサードパーティ製から選べます。
このうちShopify公式テーマは無料で利用できるため、実質デザインテンプレートも標準機能として利用できます。
2023年8月時点で12個のテーマが用意されています。
中でも『Dawn』は最もバランスが良く、商品数が多くても少なくても活用できる素晴らしいテーマです。
『Dawn』をベースに採用しつつ、ShopifyExpertsなどに依頼してカスタマイズするケースも珍しくありません。
Shopify公式テーマは頻繁にアップデート(メンテナンス)もしてくれます。
サードパーティ製の場合、万が一その会社がメンテナンスを辞めてしまったらアップデートも止まってしまい、不具合の原因となります。
特にShopifyアプリとの相性で不具合が発生するとデザイン崩れなど多くの支障が出ます。
Shopify公式テーマならその心配も少なく、それでいて無料で使えるのはありがたい限りです。
余程のこだわりがなければShopify公式テーマ、中でも『Dawn』で何ら問題ありません。
Shopify Inbox(販売チャネル)
Shopify Inboxはストアに訪問したお客様と直接やり取りしたり、よくある質問を設置できるチャットツールです。
こちらもShopifyFlowやShopifyメールと同様、使いたい場合に自分で追加する標準機能です。
EC運営において「オンライン接客」は存在感を増しています。
「よくある質問」を設置しておくことは、もはや必須といえますが、加えて実際にスタッフとやり取りできるチャット機能は売り上げにもつながる重要な要素です。
特に新型コロナウイルスのまん延によって実店舗へ足を運べなくなったお客様にとって、オンラインでのコミュニケーションは抵抗がなくなりました。
こうした背景もあって、従来はなかったチャット機能もShopifyでは標準として利用できるようになったのです。
より高機能(細かい顧客分析など)なチャットツールを使いたい場合は『チャネルトーク』がオススメですが、まず必要最小限で問題なければShopifyInboxで事足りるでしょう。
Google & YouTube(販売チャネル)
文字通りGoogle関連サービスと連携するための機能です。
従来はShopifyで登録している商品を自動的にGoogleショッピング枠に掲載できる連携機能がメインでした。
そこから拡張を続けており、名前の通りYouTubeとの連携ができます。
更に注目すべきは2023年7月より本格的な導入開始が推奨されているGA4(Googleアナリティクス4)。
これまでGA4をShopifyで利用する場合、連携の設定方法が少し複雑でした。
2023年8月時点では、この「Google & YouTube」を使うことで、該当のGoogleアカウントを接続するだけで簡単にGA4とShopifyの連携ができるようになっています。
セッション数など主要な指標はもちろん、ECサイトにとって重要な注文に関する情報(売り上げや販売数など)も連携されるので重宝します。
前述のShopifyレポート機能と組み合わせての運用が望ましいですね。
Facebook & Instagram(販売チャネル)
イメージ的には前述の「Google & YouTube」と同様。
FacebookとInstagramを連携するための機能です。
Facebook広告運用はマーケティング施策にとって欠かせない選択肢の一つです。
「Facebook & Instagram」を活用することで単にアカウントを連携するだけでなく、広告運用に必須の「Facebookピクセル連携」も簡単にできるのが素晴らしいところ。
Facebook広告を運用するために、その精度を上げるための計測コードがFacebookピクセルです。
Facebookピクセル無しでの広告運用は資金をどぶに捨てるようなもの。
Facebookピクセル設定とFacebook広告運用は必ずセットです。
が、その設定も手動で行なおうとすると少し手間ですが、「Facebook & Instagram」なら簡単な操作で終わります。
こちらも最初から管理画面に入っているわけではないですが、「販売チャネル」として追加すれば誰でも利用できる標準機能といえます。
Shopifyピクセル(設定→お客様のイベント)
Shopifyピクセルは2022年頃から実装された新しい標準機能です。
先ほどのFacebookピクセルと似ており、ストアが取得した顧客情報を活用して、他のアプリやマーケティングツールに活用する機能です。
他の機能に比べてやや難易度が上がるので、具体的な活用方法はぜひShopifyExpertsにご相談ください。
うまく活用できればストアの売り上げ拡大につながる重要な機能です。
また外部アプリによっては自動的にShopifyピクセルを利用するケースもあります。
(弊社としてもまだまだ研究中の部分でもあります)
「設定」まわり
以下はこれまでも用意されている標準機能の中から、確実に設定や活用すべきものをピックアップします。
ユーザーと権限
ストアにアクセスできる人を追加・削除したり、管理画面のどの機能を操作してOKか、といった権限に関する内容を設定する機能です。
追加できるスタッフアカウント数はShopifyプランによって異なります。
一方、私たちのようなShopifyパートナー管理画面を所有する「コラボレーター」は上限がありません。
複数名のチームでEC運営する場合に、それぞれの権限(操作可能範囲)を割り振って役割分担することで効率化を目指します。
また会社自体は自分ひとりであっても、外部パートナーと協力して一緒に育てていく、そんな体制でも有効活用できるのがShopifyのユーザー権限機能です。
チェックアウト
決済フォームに関する設定ですが、なかでも「追加スクリプト」は超重要。
いわゆる「コンバージョンページに追加したいタグの設定」ができる機能です。
よく使うのは広告用のコンバージョンタグを設置する作業ですね。
それ以外にも、例えば注文完了後に特定のページにリダイレクトさせたい、といった作業をする際も「追加スクリプト」にコードを追加します。
決済に関するチェックアウト関連ページは最上位Plusプランでないと細かいカスタマイズはできません。
一方、コンバージョンページにコードを追加したい、という要望に関してのみ「追加スクリプト」で対応が可能です。
配送と配達
ECサイトに必要不可欠な配送可能地域(日本の場合は都道府県単位)と、それに伴う配送料の設定ができる機能。
さらにローカルデリバリーや店頭受け取りといった、オフラインを活用した設定もできます。
配送地域(都道府県)と配送料は商品ごとに設定できるので、商品の大きさや温度帯など複数の商品を取り扱っていても心配なし。
それぞれの設定が正しければ、あとは決済フォームで自動計算してくれますので安心です。
ロケーション
商品を保管・出荷する倉庫や店舗が複数ある場合に重宝するのがロケーション機能。
要は「何がどこに何個あるか」を管理できる機能です。
こちらもECサイトには必要不可欠な標準機能ですね。
一か所だけであればロケーションも一つですが、複数ある場合には確実に設定しておきましょう。
商品管理の画面からロケーションごとの在庫設定も可能です。
ドメイン
Shopifyでは独自ドメインの購入・管理・接続が標準機能として用意されています。
独自ドメインはShopify経由で購入もできますし、お名前ドットコムなど外部サービスで購入して接続も可能です。
いわゆるDNS設定やリダイレクト設定など、やや技術的に複雑な機能もありますが、それらも含めて標準機能として利用できます。
(実際の設定方法はやや難易度が高いのでShopifyExpertsへ相談するのが安心です)
カスタムデータ
前述の「メタオブジェクト」や「メタフィールド」を管理するための機能。
商品数や情報量が多いストアは、このカスタムデータとして登録しておくと、ストア独自のデータベースをShopify内で管理できるイメージです。
このカスタムデータ(メタフィールドやメタオブジェクト)が標準機能として利用できるのもShopifyの大きな強みです。
なかなか、ここまでの機能が標準で実装されているECカートシステムは日本国内には無いと思います。
標準機能だけでも十分
Shopifyの強みはいくつもありますが、中には「Shopifyアプリを導入して拡張性が広がる」と考える人もいらっしゃいます。
それはその通りであり、私も異論はありません。
とはいえ、Shopifyアプリはあくまでも追加機能。
まずはShopifyが提供する標準機能の中で、自分たちに必要な要件を満たしているかを確認するのが先決です。
標準機能は費用が無料というだけでなく、これまでのデータやマーチャントからの要望を吸い上げ、EC運営に必要だとShopifyが判断しているからこそ開発・実装して提供されているものです。
そんなShopify標準機能を使い倒さないのはもったいない限りです。
とはいえ、今回記載しただけでもかなりボリューム。
それを初めてShopifyに触れるマーチャントさんが理解するのも難しい話です。
無駄な時間を費やす必要もありませんので、ぜひ今回の内容をベースにしつつ、遠慮なく私たちShopifyExpertsにご相談ください。
マーチャントさんには是非ともストアの商品力や発信力に磨きをかけていただきたい。
なにもShopifyに詳しくなる必要はありません。
商品とコンテンツを磨き上げ、それらをShopifyというツールを使って販売していく。
これこそShopifyを活用する本質的な意味であり、成功への道であると考えています。