呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
Shopify(ショッピファイ)でオンラインストア運営する上でShopifyアプリの活用は必須とも言えます。
昨今ではShopifyがデフォルトで用意している機能も充実してきていますが、それでもShopifyアプリを導入することで幅広く新たな機能や訴求を実装できます。Shopifyアプリを導入することで「実現できないことはない」と言っても過言ではないくらい様々なShopifyアプリが開発・提供されています。
当サイトでもそうですし、様々なShopifyパートナーがShopifyアプリに関する解説や実際にアプリ開発をして提供している会社様もいらっしゃいます。
こうしたShopifyアプリは本当に便利ですし使わない手はないのですが、一方で注意するべきこともあります。それがShopifyアプリの入れ過ぎです。
今回はShopifyアプリを導入する上での注意点やデメリットの部分をお伝えしていきます。
目次
Shopifyアプリは大部分がサードパーティー製
ShopifyアプリはShopifyで運営しているオンラインストアで活用できる追加機能です。
Shopifyアプリ専用のアプリストアからインストール可能で、料金体系は無料から有料、お試しトライアルの有無まで様々です。
こうしたShopifyアプリは大きく分けてShopify公式が提供するアプリとサードパーティー製アプリの2種類あります。
Shopify公式はShopify本社が直接開発・運営に携わっているアプリです。
アプリストアを見るとアプリ名の隣に必ず提供している会社名が表記されています。
この記事を書いている2020年5月末時点で28個のShopify公式アプリが提供されています。
一方、Shopifyアプリ全体は3,000以上あると言われていますので、ほとんどのShopifyアプリがサードパーティー製であることが分かります。
アプリ同士の干渉・不具合に要注意
こうしたShopifyアプリはマーチャントが自由に選択して導入できます。無料お試し期間があればどんどんトライすることもできますので重宝します。
極端な話、数百、数千個のアプリを入れることも可能は可能です。
とはいえ、それぞれのShopifyアプリは提供している会社が違うので不具合が発生する可能性があります。Shopifyアプリはストア内に新しいプログラミングを実装するようなイメージなので、アプリ同士の構造次第で正しく動作しない、不具合が発生する可能性があるということです。
特に同じような機能、例えば商品ページに追加する機能といった場合、同じページに似たようなプログラムが複数追加されることで干渉してしまい、不具合を起こす可能性は考えられます。最悪の場合、商品ページが正しく表示されずおかしな画面になってしまうと不信感を与えてしまいます。
現時点で言えることは、今まで何の問題も無かったストアが新しいアプリを入れたことで突然表示がおかしくなったりした場合は新しいアプリと既存アプリの相性を疑うのが先決です。
場合によってはどちらかのアプリは導入を諦める必要も出てきます。
こうした観点から、Shopifyアプリを導入する際はShopifyパートナーに相談してみたり、万が一何かあった時の為にコラボレーターとしてShopifyパートナーに運営支援を依頼しておくのがオススメです(もちろん自分である程度解決できる自信のある方は不要です)。
対策1:実際に使っている人から聞く
アプリ同士の干渉や不具合は残念ながら情報が少ないため具体例を挙げられないのは恐縮ですが、今後は私たちも調査と検証を継続して情報共有できればと考えています。
現時点で豊富な経験をお持ちのShopifyパートナーさんやShopifyエキスパートさんが情報発信をしていますので、そういった方々の情報をキャッチして事例を収集するのも有効です。
Shopifyパートナーに限らず、実際に運営しているマーチャント同士の情報交換も魅力的です。
自分一人で実践できる範囲は限られてしまいますので、実際に使っている人、実践している人から素直に聞くというのが今のところ一番の対策ではないかと考えています。
Shopifyコミュニティを調べたり投稿してみるのも有効です。
Shopifyの強みはShopify本社、Shopifyエキスパート、Shopifyパートナー、Shopifyアプリ開発会社、そして実際に利用するマーチャントの垣根なく、広く交流の場が開かれている点だと考えています。
一般的には競合になってしまいがちな制作や開発会社の関係性がShopifyの仕組みであれば超良好で、だからこそ情報も出し惜しみなく発信してくれる方々がたくさんいます。
私たちもそうなれるように精進してまいります。
対策2:同じ会社を使ってみる
Shopifyアプリを開発・提供・保守管理している開発会社は数多く存在します。
Shopifyアプリは有料アプリであれば開発会社にとっても収益になるので、開発して終わりではなく運用保守体制がしっかりしている会社がほとんど。
こうしたShopifyアプリ開発会社の中でも数多くの高機能アプリを提供しているのがBOLD社です。
現時点で18個のアプリをリリース、管理しています。
Shopifyアプリは機能として開発するだけでなく、Shopifyの厳しい審査を経て初めてアプリストアにリリースされます。
つまりShopifyアプリストアにリリースされているアプリは必ずShopifyが目を通している証拠です。更に実際に使用したマーチャントがレビューを投稿できるようになっていますので、不具合や出来の悪いアプリは容赦ないレビューが付きます。。
そう言った意味では1個アプリをリリースするだけでも大変なことですが、既に18個提供しており、更に平均レビュー4.6という高評価を得ているBOLD社のShopifyアプリは優秀と言えます。
検証は出来ていませんが、同じ会社のアプリ同士で干渉するということは考えにくいです。また、万が一不具合が発生したとしても同じ会社であれば問い合わせをして修正してくれる可能性が高いので安心です。
ある程度、同じ会社のアプリで揃えるというのも一つの手です。
対策3:アプリじゃなくても出来ること
Shopifyアプリは便利ですが、実はアプリを使わなくても出来ることは意外とたくさんあります。
例えば「ページ上部にお知らせのバナーを表示させる」といった機能はアプリでも提供されていますが、そこまで難しい内容では無いのでコードを編集することで実現できます。
この辺りは専門的になってくるのでShopifyエキスパートやShopifyパートナーに依頼するのが無難ではありますが、自分で出来る方はトライしてみてもいいでしょう。
Shopifyアプリはたくさん入れれば入れるほど不具合の可能性が高くなりますが、それだけでなくストア自体の動作が重くなってしまう可能性もあります。
複雑な仕組みや機能でアプリの導入が必要な場合は良いですが、単純に何かを表示させるだけ、といった機能であればアプリを使わずに対応することも可能です。
「全てがアプリ前提」ではなくアプリを入れなくてもできる、という選択肢も頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
とにかく情報収集
Shopifyアプリはとても重宝します。
使い方次第で売上や成約率も大きく変わりますので、まさにストア運営、もっと言えば会社経営に影響するといっても過言ではありません。
こうしたShopifyアプリはまだまだ海外製が多いため実際に使っている方や使い方をまとめた日本向けの情報は少ない状況です。
数年前に比べればShopify公式ブログをはじめ、他社ブログ、Twitter、YouTubeなどで情報発信が活発になってきました。
それでもまだまだ情報は多いとは言えませんので、弊社もその一役を担えるように日々情報収集と情報発信に注力しています。
情報は待っていても降ってはきませんので、自ら情報を取りに行く意識が重要です。
最近は無料で参加できるセミナーも増えていますし、個人規模でも貴重な情報を持っている方がたくさんいらっしゃいます。
私たちも情報発信をしながら積極的にセミナーや勉強会に参加しています。
様々な方向から積極的に情報収集を行ない、定番アプリや問題ないアプリを導入してストアを育てていきましょう!