呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
弊社ではShopify(ショッピファイ)を活用したEC構築・運営支援の他に海外新興ブランドを中心とした輸入事業も展開しています。
厳密には輸入や小売卸売事業で創業しており、EC事業はここ2年くらいの取り組みです。
私たちが取り組んできた輸入事業は海外発の魅力的なブランド・商品を日本国内でも普及させること。
具体的には海外メーカー、海外ブランドの日本代理店もしくは日本総代理店となって展開します。
その際に重要なことが、いかに「個性」を出せるかどうかです。
目次
ブランド・商品の個性
海外ブランドの日本展開は、すでにブランドとしての骨格ができている状態です。
商品そのものや、それに付随するコンセプト、開発ストーリーなどもできているケースがほとんど。
つまりゼロからブランドを立ち上げるよりは取り組みやすいという強みがあります。
とはいえ、世界から見ると日本の文化、商習慣、そして言語(ニュアンス)は特殊です。
良くも悪くも「日本らしさ」がある日本において、海外企業が自社商品を展開するのは並大抵のことではありません。
そこで私たちのような日本代理店、日本総代理店の役割が重要になります。
日本にマッチする個性を引き出す
ブランド・商品にはそれぞれ特徴や強み、そして開発者の想いといった要素があります。
特徴や強み、スペックといってもいいですが、この辺りをただ列挙するだけではお客様に伝わりません。
よっぽどだれが見ても革新的で説明不要なら例外ですが、そういったケースは稀です。
そこで、いかに「日本市場、日本文化に合った個性を引き出すか」が重要になります。
言い換えればキャッチコピーや使用するシーンの訴求方法ともいえます。
海外企業が制作したクリエイティブでは、海外だと一般的だけど「日本じゃそんな使い方しないよね」というケースが珍しくありません。
いくらブランド・商品に特徴的な個性があっても、日本にマッチしなければニーズが生まれないのです。
こうした日本にマッチするな個性を引き出してあげる工夫こそ、日本代理店・総代理店に求められます。
クラウドファンディングを有効活用
新しいブランドや商品であれば、一般流通する前にクラウドファンディングを活用するのが今や王道となっています。
海外で流行っている新商品や人気ブランドの新モデルなど、新規性があるブランド・商品ならクラウドファンディングが有効です。
とはいえ、そこでも大事なのが日本にマッチする個性です。
輸入品を前提にしていますが、たとえ国産の商品やサービスでも同じだといえます。
今の時代の日本市場でいかにシェアを獲得できるか。
購入型クラウドファンディングは新商品の販売サイトのような立ち位置となっています。
今や多くのプロジェクトが日々起案されていますので、そこでヒットするのも簡単ではありません。
せっかく起案するのであれば、プロジェクト開始前から例えばShopifyを立ち上げてティザーサイトを展開するなど様々な施策が求められます。
クラウドファンディングを軸としながらも、その前後でShopifyやLINE、SNSを活用して双方向的に攻め込むのが現在の王道的な戦略となっています。
公式ストアにも個性を
仮にクラウドファンディングを起案して終了したとして、その後は一般流通へとフェーズが移ります。
その際に公式ストアの立ち上げも検討することになりますが、Shopifyなら様々な施策ができることは多くの記事で触れてきました。
デザインはもちろん、公式ストア独自の取り組みもセットにすることで、ブランド・商品の個性が強化されます。
そういった意味で、Shopifyを活用したオンラインストアの立ち上げ・運営は親和性があるといえます。
商品を軸にShopifyをうまく使う
ややもすれば、Shopifyを使うことが目的となってしまうケースが意外と珍しくありません。
しかし、本質はブランドや商品の作り込み、磨き上げ、育て上げることです。
プロダクトが軸にあり、Shopifyはそれを支えるサポート役。
いわばShopifyを「うまく使う」ことが求められます。
Shopifyだけでなく、SNSや広告、時には口コミなどの第三者的な発信(UGC)もうまく使うことで成長が加速します。