小規模・個人事業者の強み味方はクラウドファンディングとShopify

呉 達人

こんにちは。長野県佐久市のShopify Experts認定企業・合同会社FRONTIER TRADE代表の呉(くれ)です。
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。

今やオリジナルブランド展開、いわゆるD2Cを手掛ける事業者が増加傾向にあります。
中小企業だけでなく、新進気鋭のスタートアップ企業や、それこそ社員2~3名といった小規模、あるいは個人で運営されている方もいらっしゃるでしょう。

ブランド展開といえば小売・物販のイメージが強いですが、小規模・個人規模という意味では飲食店なども該当します。

こうした小規模事業者・個人事業者がブランド展開、商品販売をするうえで強力な味方になってくれるのがクラウドファンディングとShopifyです。

そこで今回は資金やリソースが乏しい小規模事業者にとってクラウドファンディングとShopifyがいかに相性が良いかをまとめていきたいと思います。

在庫リスクの回避

まずは経営的な視点からです。

商品を販売する際、必ず採算が合うかどうかの確認をします。

売価(希望小売価格)を決め、そこからロットに応じた仕入原価(あるいは製造原価)、送料、輸入品なら関税、そして販売手数料などの諸経費を洗い出し、1個あたりの利益額や利益率を算出します。

この辺りをどう設定するかはまさしく経営者の判断次第。
これだけでも奥が深い話なので今回は簡潔にしますが、いずれにしてもある程度まとまった数量を製造または仕入れるのが一般的です。

とはいえ、資金が乏しいうちは大きな勝負はできません
もちろん金融機関から融資を受けるなど方法はありますが、まずは小ロット、あるいは本格的な販売をする前にテストができればリスク回避が可能です。

クラウドファンディングでテスト販売

ここでクラウドファンディングが活用できます。

詳しい仕組みは別の記事でご紹介しているので割愛します。

クラウドファンディングのプラットフォームに、これから販売あるいは製造したい商品のプロジェクトを起案します。
その商品を欲しい、使ってみたいと感じる方がいれば支援が入り、支援者に対して後々完成した商品を提供します。

つまり予約販売の役割を果たしてくれます。
いきなり大量に仕入れたり製造して在庫を抱えるのではなく、クラウドファンディングで需要があるかを検証するのです。
これなら資金が乏しくても事業を進めることができます。
また、もし想定以上に多くの受注があった場合には、その実績をもって金融機関に融資を申し込みすれば審査が通る可能性は格段に上がります。

これで「資金がないからチャレンジできない」という状況ではなくなるのです。

Shopifyで一般販売

クラウドファンディングで調達した資金をもとに製造や仕入れを開始します。

結果にもよりますが、多くの場合、一度仕入れるのであればある程度まとまった数量を入れることになるでしょう。
その時、クラウドファンディングで支援が入った分ぴったりではなく、その後の一般販売も見越した数量を調達するのが自然な判断です。

クラウドファンディングの支援者に提供し終えた瞬間から、今度は一般販売となります。
厳密には予約販売という形でクラウドファンディングの支援者への提供が終わるまでの期間に販売することも可能です。

こうした次なる販路となるのがShopifyです。

もちろん商品のジャンルによってAmazonや楽天市場といったモールへの出品も行ないます。
ただモールの場合は予約販売に関して納期が厳しかったり、在庫がない商品に対して検索上位に来づらいなどデメリットもあります。

Shopifyで自社ストアを運営すれば、こうしたしがらみは一切ありません。
ブランドの世界観も自由に表現でき、中長期的な施策が可能です。

認知度の向上

ここでクラウドファンディングに話を戻し、その強みをみてみましょう。

単に予約販売のプラットフォームとして使うのではもったいない。
なぜならクラウドファンディングは起案するリスクは低いものの、販売手数料は高い傾向にあります。

その分だけ利益も減ってしまいますので、単に予約販売するだけなら、いきなりShopifyで売ってもいいわけです。

そうではなく、クラウドファンディングを活用する大きなメリット・強みは認知度の向上にあります。
もう少し難しい言葉を使うなら「権威付け」ともいえます。

クラウドファンディングは支援総額(=募集期間中の売り上げ)がハッキリと表示されます。
つまり実績がハッキリと出ることになります。

金額が多ければ多いほどよいですが、たとえ数百万円でも初めて立ち上げたブランド・商品なら立派なものです。

なぜなら立ち上げフェーズは顧客がいない状態だからです。

クラウドファンディングでは支援する側にもそれなりにリスクがあります。
届くまで待つとか、説明通りの商品かどうか分からないとか、最悪の場合届かない(頓挫する)ことも無くはない世界です。

こうした特性をもつクラウドファンディングをうまく活用することで、その後の展開がしやすくなります。

お客様を味方・ファンにする

先ほどクラウドファンディングでは支援者側にもリスクがあると書きました。

そのような支援者さんたちに無事商品を提供し終えると、今度は実際に使ってもらうフェーズに入ります。
まさにブランドや商品の本領を発揮するフェーズ。

品質が良く満足度が高ければ、良い口コミが広がります。

良い口コミが集まればメディアからも注目され、徐々に露出が増えていきます。
もちろん、この辺りも勝手に増えるものではなく戦略的な計画は必要ですが、こうしたフェーズでの受け皿としてShopifyが活用できます。

自由度の高さがShopify

Shopifyを活用することで自由度の高いブランド展開が可能です。

Shopifyの中核にあるのは商品の販売、つまり決済カートシステムとしての役割です。

とはいえ、それ以外にもできることはたくさんあります。
例えばクラウドファンディングで支援してくれた支援者さんたちと継続的なコンタクトを取ったり。
Facebook広告やGoogle広告で集客した人たちのデータ蓄積やリターゲティング、限定クーポン発行など。

表側のストアデザインやページ作成が自由にできるのはもちろん、マーケティングにおいても自由度の高さがShopifyの強みです。

スモールビジネスに最適

このようにクラウドファンディングとShopifyを活用すれば、ブランドの立ち上げは個人規模でも十分に可能です。

クラウドファンディングに初期費用は不要で、必要なのは売れた分の販売手数料のみです。
Shopifyは月額約3,000円という超低価格からスタートでき、複数のアプリを導入しても月1万円程度でしょう。

仮に資金がある程度あったとしても、無駄遣いせず広告費や人件費、外注費など必要な資源に投資することができます。

ただし、クラウドファンディングやShopifyはあくまでも手段の1つであることも忘れてはいけません
無施策でクラウドファンディングを立ち上げても支援は伸びません。
同様に何もせずShopifyを立ち上げただけで注文は来ません。

こうした手段を活用しながら創意工夫を積み重ね、地道に進んでいくことが重要です。

裏を返せば、大きな資金がないと進まない時代ではなくなったと言えます。

たとえ資金がなくても、クラウドファンディングやShopifyといった手段を有効活用しつつ、熱意をもって努力を重ねることで成功できる可能性が高い時代になったのではないでしょうか。

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