呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
Shopify(ショッピファイ)の管理画面で注文情報・商品情報・顧客情報といった情報管理ができます。
その中でも恐らく多くの方が使っている機能が「タグ」ではないでしょうか。
タグは特定の注文や顧客に対して付けることができるメモのようなものです。
タグを付けておくことで管理画面上でタグの検索を行ない、メンテナンスや出荷処理などに活用できます。
こうしたタグ付けは手動で付けることはもちろん、Shopifyアプリを使うことで自動化することができます。
そこで今回は注文・商品・顧客情報に自動でタグ付けしてくれるShopifyアプリ『Easy Tagging』をご紹介します。
目次
Shopifyのタグとは?
Easy Taggingをご紹介する前に、そもそもShopifyにおけるタグの機能について改めてお伝えします。
Shopifyの管理画面では注文管理・商品管理・顧客管理の3つの情報管理においてタグ付けができます。
※これは注文情報のタグ
操作自体は至ってシンプル、付けたいタグを入力してエンターを押下すれば登録されます。
過去に登録されたタグは自動で表示されるようにもなりますので管理しやすいです。
タグを付けると主に検索時に役立ちます。
例えば先ほどの画像で「銀行振込」がありましたが、これを注文情報の検索窓に入力すれば、そのタグが付いた情報がヒットします。
また、顧客情報で特定のタグによる検索をかけ、その検索結果一覧(リスト)を「絞り込みを保存する」ことによってShopifyメールの宛先として使えるメール配信リストにもなります。
つまり顧客情報であれば特定のタグでグルーピングして、それをメールマガジンのリストにすることができるのです。
タグは共有されない
ここで1つ注意点があります。
それは注文管理・商品管理・顧客管理のタグはそれぞれ固有であり、共有されません。
特に注文情報には顧客情報も含まれるので、注文管理で付けたタグが顧客管理でも共有されると勘違いされる方が多いのですが、あくまでも別物です(弊社も最初は勘違いをしていました)。
つまり注文管理でタグ付けした顧客リストをそのままメール配信リストにすることができないため、一度CSVでダウンロードした後に顧客管理用のCSVに編集し直してアップする必要があります。
少し手間が掛かりますが、あくまでもShopifyでは別でのデータ管理という仕様になっているようです。
Easy Taggingとは?
Easy Taggingは特定条件に合致する注文・商品・顧客情報に自動でタグを付与することができるShopifyアプリです。
レビュー件数が少ないので意外とまだ普及していないのかもしれませんが、注文情報を細かく管理したいマーチャントには重宝するアプリと言えます。
料金はタグ付けする数で変わるようで、月2,000件までが約5ドルとなります。
タグ付けできる条件
実際にEasy Taggingを開くと下記のようなメニューが表示されます。
タグ付けする条件はテンプレートから選択することもできますし、オリジナルで作成することも可能です。
テンプレートを使う場合は下記のようなテンプレートが用意されています。
オリジナルで作成する場合はタグの名前と付与する情報(注文・商品・顧客)を選択し、あとは条件を設定します。
設定できる条件の項目は膨大にありますが、例えば「○○が××に等しい」といった形で3つの項目を指定します。
例えばですが、注文情報の配送先住所が東京都の注文だけを管理したい場合は下記のようになります。
また、この条件は「And」「Or」で追加もできますので、複数条件にヒットする設定も可能です。
設定できる条件は下記の選択肢が用意されています。
タグのメンテナンス機能
Easy Taggingは条件に合致したタグを自動付与するだけでなく、既存タグのメンテナンスも可能です。
上記でご説明したタグ付けは基本的に「これから」の情報に対して付与されるものです。
一方、すでに管理されている情報に対してタグ付けしたり、あるいは特定のタグを削除したいといったメンテナンスも必要です。
Easy Taggingにはこうした既存情報をメンテナンスするための機能も用意されています。
まとめ
管理画面は英語ですが、シンプルな設計なので使い慣れれば問題ないかと思います。
Easy Taggingは管理向けのアプリなので直接売上に貢献することはないかもしれませんが、例えば顧客管理タグでグルーピングしたリストに対してメールマガジンを配信するといったアプローチから売り上げにつながる可能性は大いにあります。
料金プランも数量に応じた従量制なので良心的かと思います。
タグの管理は注文・商品・顧客情報の件数が多ければ多いほど重宝します。
初期構築の段階からある程度の件数が見込まれるストアであれば、最初から導入して条件設定しておけば管理が楽になるでしょう。
もちろん途中から導入しても既存情報のメンテナンスを含めたタグ管理が可能です。
タグの管理は正直なところ地味でインパクトも弱いので軽視されがちですが、丁寧にメンテナンス・運営されているストアさんほどタグを使いこなしている印象があります。
是非タグを使いこなして情報管理をスムーズに行ない、新規顧客・既存顧客へのアプローチを継続して売上を上げていきましょう!
ご紹介したShopifyアプリの価格や機能、レビュー状況は記事公開時の情報です。サービス自体の有無も含めて時間が経過すると変化します。最新情報はShopifyアプリストアの各アプリページをご確認ください。