呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
9月下旬にShopify(ショッピファイ)公式からShopifyペイメントにてJCBが利用できるようになると発表がありました。
これで主要クレジットカードブランドが標準利用できるようになる、ということで話題になりましたが、実際にストアで利用できるようになるには少し時間が掛かったようです。
今日、弊社で運営しているストアで久しぶりにShopify管理画面の決済設定を確認してJCBの申請(リクエスト)を送信してみたところ無事に送信できました。
今回はJCBの利用方法を簡単におさらいしつつ、Shopifyのメジャーアップデートの特長についてもアウトプットしたいと思います。
目次
JCBの追加方法
まずはJCBの追加(申請)方法をまとめていきます。操作自体は簡単ですのですぐに完了します。
Shopify管理画面の「設定→決済」からShopify Paymentsの「管理する」を選択します。
現在利用しているVISAやMASTERのロゴの下にJCBの枠が追加されていれば申請可能です。
ストア情報(運営会社情報)を入力するフォームが表示されます。
住所など基本情報はすでに入力されていますので、フォーム下部にある「ビジネスカテゴリー」だけ該当するものを選べばOKです。
送信が完了すると、完了したと思われる文言が表示されます。
数分待つと「利用中の決済サービス」の下に保留中となっているJCBが追加されるはずです。
実は今月上旬にも一度申請をしてみましたが、謎のエラーが出て先に進めませんでした。しばらく時間が経って今回再チャレンジしたところスムーズにいきました。Shopifyではこうした微妙にローカライズされていない現象も起こり得ます。
Shopify
JCBの追加申請ができる画面が出てきましたが、案内通りに入力しても「Statement descriptor romaji」のエラーが出てしまいます。。
問題はこれがどこの入力欄なのか分からない😅ところどころにローカライズされていない歯がゆさもあるのがShopify。 pic.twitter.com/VpOJVcFWLQ
— 呉 達人@FRTEC研究所 (@tatsuto_90) November 9, 2020
JCBの特長と利用者割合
JCBはご存知の通り日本のクレジットカードブランドです。
国際的にも国内的にもVISAの利用者が最も多いと言われていますが、JCBも一定の利用者層がいらっしゃいます。
正確な統計ではありませんが、2~3割程度の利用者が見込めるそうなので、今回Shopifyペイメントで標準実装されたことで売上に影響する可能性は考えられます。
手数料は4%代とやや割高ではありますが、一定数の利用者がいると考えれば飲み込めるパーセンテージかなと考えています。
Shopifyアップデートの特長
近年、Shopifyは目覚ましい進化を遂げており、様々な連携や追加機能のアップデートが実施されてきました。
特に2020年の加速度は物凄く、常に最新情報を追っていても追いきれないほど新機能や新たな連携が発表されています。
とはいえ、Shopifyのアップデートにはある程度の法則と言いますか、特長があります。
発表と実装のタイムラグ
まず言えるのは、公式からの発表と実際にストアの管理画面に実装されるまでにはタイムラグがあるということです。
また、Shopify公式からの発表といっても厳密にはShopify本社(カナダ)スタッフやCEOからの発表もあれば、Shopify Japanからの発表もあります。
国際的なメジャーアップデートの場合、情報としては前者の方が早いことがほとんどです。
一方、日本独自のアップデートに関しては後者、Shopify Japanさんからの発表がメインとなります。
こうした新機能や新規提携・連携の発表から実際にShopify管理画面に実装され、利用できるようになるまでには時間が掛かります。
実装されても通知はされない
基本的に新機能や新規連携がShopify管理画面に実装され、利用できるようになると、ある日突然管理画面に表示されるようになります。
また、機能によっては枠だけが追加され、後から実際に利用できるボタン(リンク)が追加されるといったアップデートの仕方もあります。
自社で運営しているストアに追加されているかどうかは自分の目で確かめる必要があります。
とはいえ、日々の実務でなかなか時間がないというマーチャントさんも少なくないでしょう。
そういった場合に支援会社さんと提携していれば確認してもらうこともできます。
相互連携で新機能をいち早く使いこなしていきたいものですね。
基本的にはストアの開店順
新機能の実装にはタイムラグがあると書きました。
正確な情報は公表されていませんが、どうやら様々な情報を見る限り、ストアの開店が早ければ早いほど新機能の実装も早いようです。
つまり数年前からShopifyでストア運営している、いわば「Shopify老舗ストア」であればあるほど、新機能をいち早く利用できる可能性が高いと思われます。
もちろん最近のストアでもすぐに実装される場合もあるので一概には言えませんが、恐らく機能の重さ(軽さ)によるのかもしれませんね。
ちなみに今回のJCBの追加に関しては割と重い対応と思われますので、やや時間が掛かっている印象です。
もしまだ上記で説明した申請枠が表示されていない場合は待つしかありません。
たまにShopify管理画面を俯瞰してみる
先ほども書いたように、Shopifyの新機能は突然、管理画面に追加されます。
Shopify公式ブログやTwitterなどの情報をキャッチしておくのも便利ですが、実際に自分のストアに反映されたかどうかは管理画面を見てみるしかありません。
そこで、たまに(例えば月に1回)Shopifyの管理画面を俯瞰的にバーッと回遊してみるのがオススメです。
私自身も何気なく管理画面を操作している時に「こんな機能あったっけ?」といった発見をすることはよくあります。
繰り返しますがストアによって実装されるタイミングが異なるため、いくら情報がアップされていても自社のストアで使えなければ意味がありません。
特に管理画面の「設定」の各ページは初期構築で設定してしまうと普段はほとんど見る機会がないかもしれません。
たまに見てみるとShopifyの進化に驚くかもしれませんよ。