EC関連・Shopify(ショッピファイ)用語集

呉 達人

こんにちは。長野県佐久市のShopify Experts認定企業・合同会社FRONTIER TRADE代表の呉(くれ)です。
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。

Shopify(ショッピファイ)で使われている用語やEC業界全般、あるいはそれに関連する専門用語をまとめていきます。
また当サイト内で使用する単語の定義も掲載していきますので、記事を読む際の参考になれば幸いです。

補足

本ページは随時更新していきます。単語の意味や内容は当社解釈のため万が一誤りがあれば訂正します。また時間の経過によって内容が異なる場合もありますので予めご了承ください。

EC関連用語

ECに関連する用語一覧です。

EC(Eコマース)

ECとは「electronic commerce」の略で日本語に直訳すると「電子商取引」となります。
メディアや人によってECと呼んだりEコマースと呼んだりしますが意味は同じです。オンラインで決済されるサービス全体と認識しておけば良いでしょう。

ECモール

Amazon、楽天市場、ヤフーショッピングといったショッピングサイトの総称。事業者は出品者登録して自社の店を構えEC運営ができます。集客力の多くはモール側が確保することで出品者と購入者を繋ぎ、その代わりに販売手数料や運営費を取る仕組みになっています。出品者にとっては無名の商品でもモールの集客力で販売できる一方、販売手数料は10~20%は発生するので利益率は下がる傾向にあります。
自社ECサイトの運営と併用する形で運営するのがお勧めです。

マーチャント

もともとは広く「商人」「商売人」を意味します。中でもビジネス用語としては「商品販売やサービス提供を営む個人や企業」を指しています。
こうした意味が転じてEC業界ではマーチャント=販売者を意味し、個人の場合はストアオーナー、企業の場合はEC担当者といったストアを運営する立場の人たちをマーチャントと呼びます。
ECサイト制作会社からみればマーチャントが顧客となります。

チェックアウト

チェックアウトとは「清算する」ことを意味します。
EC業界ではストア内で決済を実行することを指します。つまり「コンバージョン=チェックアウト完了」とも言えます。個人情報や配送情報など決済に関する情報入力する画面を「チェックアウト画面」と呼びます。

カート

カートとは「買い物かご」を意味します。
ECでは顧客がチェックアウトする前に一旦カートに追加して、後からチェックアウトするといった使われ方をします。まさしくスーパーで買い物に入れて店内を回り、最後にレジで支払いするのと同じですね。
とはいえ、実店舗ではカートに入れた商品はほぼ100%購入するものですが、ECではそうでもありません。
カートに入れたままチェックアウトが完了しないことも珍しくなく、「カート落ち」と呼ばれています。この「カート落ち」は割合にして一般的に50%前後は発生するものと言われています。そのため各ストアはいかにカート落ちを防ぐ対策をするかが成約率や売り上げをUPする重要施策とされており、こうした施策全般を「カート落ち対策」と呼びます。

サンクスページ

サンクスページ(またはサンキューページ)は顧客がチェックアウトを完了した後に表示される「注文完了画面」を指します。
一般的には注文完了のお礼と共に注文内容が記載されます。
ストアによって表現は様々ですが、このサンクスページをカスタマイズすることで更なる売り上げUPに繋げることも可能です。

アップセル

アップセルとは「upselling」のことで、より高いものを買ってもらうこと、つまり「購入単価をアップする」ことを意味します。
例えば似たようなスタンダードとプレミアムの2種類あった場合にプレミアムをお薦めしたり、2個同時に購入してもらうと何かの特典が付くといった方法です。
アップセルの相性が良いブランドやストアの場合はアップセル施策を導入するだけでも売り上げに大きな違いが出ます。

クロスセル

クロスセルとは「crossselling」のことで、他の商品と併せ買いしてもらうことを意味します。
アップセルと似ていますが、例えばスマートフォン本体を購入する時にスマホケースを一緒にお薦めしたり、カメラを購入するときに三脚をお薦めするといった施策が考えられます。
アップセルが単価UPを目指すのに対してクロスセルは「付属品を一緒に」といったイメージが強い傾向にあります。

フルフィルメント

フルフィルメントとは「履行・遂行・実現」といった意味でEC業界では受注から配送までの一連業務を指します。
AmazonのFBAサービスが「フルフィルメントby Amazon」であることで広く使われるようになったとも言われています。
「出荷」に関する業務がフォーカスされやすい傾向にありますが、実際には入荷・検品作業から商品の保管、受注処理、ピッキング、梱包、発送あるいは発送後のカスタマーサポートまでトータルを意味します。
ただ狭義では「出荷する」を意味することもあるので「フルフィルメントする」といった使い方もされます。

Shopify関連用語

Shopifyに関する用語の一覧です。

Shopify

カナダ・オタワに本社を置くShopify社が提供するEコマースプラットフォーム。読み方は「ショッピファイ」。
2004年、創業者であるトビアス・リュトケ氏とスコット・レイク氏は既存のEコマースプラットフォームへの不満を感じ、自由にカスタマイズでき必要なソリューションを提供できるソフトウェア開発に乗り出したのがShopifyのはじまり。
当初は自分たちがスノーボードを販売したいという想いで始めたEC事業だったが、いつしか誰もがオンラインで手軽に商品を販売できるプラットフォームを構築したいという想いに変化。2006年にShopifyをローンチした。
2020年4月時点で社員は5,000人を超え、ストア導入は175ヵ国、100万ストアを超えた。

マルチチャネルコマースプラットフォーム

Shopifyが公式にShopifyのサービスを定義したもの。
オンラインストアをはじめ各種SNSやECプラットフォーム、あるいは実店舗に至るまで、あらゆる販売場所を繋ぐプラットフォームとしてサービスを提供し続けるShopifyの理念とも言えます。

販売チャネル

Shopifyの信念であるマルチチャネルコマースプラットフォームを実現するための機能。
具体的にはメインとなるオンラインストアをはじめInstagram、Facebook、Google、楽天市場、外部サイト(購入ボタン)など連携する販売先を追加することでShopifyに登録している商品情報を連携し、販売できます。
注文や出荷の管理・処理はすべてShopify管理画面で一元管理できるのでマーチャントはマーケティング戦略やSNS運営に集中できます。

Shopify パートナー

マーチャントに対してShopifyを活用したECサイト構築や運営支援、コンサルティングなどを行なう企業。
Shopifyパートナー専用の管理画面を所有し複数ストアの管理・運営が可能な仕組みが用意されています。
またこのShopifyパートナーの仕組みそのものはShopifyパートナープログラムと呼ばれています。

Shopify Experts

Shopifyパートナーの中でも特定の条件を満たして実績を出している企業や個人。
Shopify社から承認される必要があるためShopifyパートナーよりも専門的な知識と実際にストア構築を提供した実績が必要となります。
日本国内では2020年4月末時点で28社のみ。
下記ShopifyコミュニティでShopify Experts企業一覧が掲載され、随時更新されています。
Shopify Experts一覧

Shopify テーマ

Shopifyで利用できる専用のデザインテンプレート。
Shopifyが提供する無料公式テーマをはじめ、サードパーティー製の有料テーマまで幅広く用意されています。
ストアで実現したい機能や表現したいデザインにマッチするテーマを選択し、更にHTMLやCSSを使ってカスタマイズすることも可能です。
カスタマイズせずにそのまま使っても十分売り上げに繋がる高品質なテーマが揃っています。
なお、複数ストアを運営している場合は同じテーマであってもその都度インストール(有料の場合は支払い)が必要です。使い回しは原則できません。

Shopify テーマストア

Shopifyテーマが販売されている専用マーケットプレイス。
Shopify公式テーマもここから無料でインストールできます。デモサイトも充実しているためイメージを膨らませながらテーマ選定ができます。

Shopify アプリ

Shopifyで利用できる追加機能。
「実現できない機能はない」と言っても過言ではないほど幅広いアプリが公開、維持管理されておりマーチャントは自由にストアに組み込みできます。
完全無料で利用できるものからお試し無料期間を経て月額制の有料となるものまで、アプリ開発会社が設定した料金体系から利用できます。料金体系は同じアプリでも途中で変わることもあります。

Shopify アプリストア

Shopifyアプリが販売されている専用マーケットプレイス。
様々なShopifyアプリを検索でき、各アプリぺージで機能紹介、デモ、料金などを確認してインストールできます。

Shopify POS

Shopifyが提供するPOS機能。
スマホアプリで利用でき、実店舗での販売記録、在庫管理ができます。実店舗を所有するストアはもちろん、ポップアップストアのような期間限定出店の際にも現場とオンラインで在庫や注文情報の一元管理が可能です。

Shopify ライト

Shopify料金プランの1つ。月額9ドルで利用可能。
購入ボタン機能のみ利用できるためWEBサイトやブログなどに決済機能を付けるための簡易ECサイトが利用できるようになります。
オリジナルのオンラインストアは利用できないため限定的なプランとなります。

Shopify ベーシック

Shopify料金プランの1つ。月額29ドルで利用可能。
オンラインストアが利用できることをはじめ、決済システム、高度なセキュリティ、テーマやアプリの追加編集などあらゆる機能が制限なく利用できます。スタッフアカウントは2名まで付与できます。

Shopify スタンダード

Shopify料金プランの1つ。月額79ドルで利用可能。
ベーシックの機能に加えてより高度なレポート機能やテーマのカスタマイズが可能な上位プラン。スタッフアカウントが5名まで付与できるようになります。

Shopify プレミアム

Shopify料金プランの1つ。月額299ドルで利用可能。
スタンダードプランに加えて送料を外部サービスによって自動計算できる機能が利用できます。更にスタッフアカウントは15名まで付与できます。

Shopify Plus

Shopify料金プランの1つ。月額2000ドル~。
Shopifyプランの中でも最上位でフルカスタマイズを前提とした大規模企業向け。国内での事例もまだ少ないためShopify Expertsの中でもまだ情報が少ない状況。2020年4月末時点でShopify公認のShopify Plus支援が可能なShopify Plus Partnersはわずか4社のみとなっています。

Shopify ペイメント

Shopifyが提供する決済システム。
Shopifyの全マーチャントが利用でき、クレジットカード(VISA/MASTER/AMEX)とGooglePay、ApplePayでの支払いを受けることが出来ます。
決済手数料は料金プランによって若干異なりますがベーシックプランで3.4%~。どのプランでも不正解析機能が付いており安全性は非常に高いので安心して顧客に提供できます。

Shop Pay

Shopify ペイメントを利用していれば活用できるサービス。
顧客のメールアドレス、クレジットカード、配送、請求情報が保存されるため、次回以降の利用時に必要事項の入力を迅速に済ませ、スピーディーにShopifyのチェックアウトを進めることが可能となります。
専用のスマホアプリも用意されているため、顧客はShopifyで運営されているストアであれば一度利用すると二度目以降の買い物が楽になります。

コレクション

Shopify管理画面で使用する商品管理機能のひとつ。
例えばレディース、セール品、財布、など設定したいカテゴリーごとに商品をリストアップできます。どんなコレクションを作成するのかは手動設定と自動設定の両方が可能なため、自動設定にして一定条件で自動的に生成することも可能です。コレクションという名称がShopify独特の表現と言えます。

ロケーション

ロケーションとは場所や立地といった意味で使われますが、Shopifyでは商品を出荷する場所(=発送地)を意味します。
例えばストアを運営する事務所と発送する倉庫の場所が異なる場合、ロケーションは倉庫の方に設定することができます。
これによって、例えば返品が発生した際に事務所ではなく倉庫に返品するといった対応が可能です。
複数のロケーションを登録できるので商品にとって保管・発送場所が違い場合は複数設定することで在庫管理の精度が上がります。

メールマーケティング(Shopify メール)

Shopifyで利用できるメルマガ配信システム。厳密には「Shopify メール」というShopifyが提供するアプリを追加することで利用可能。
従来はMailChimpなど外部のメルマガスタンドを利用する必要がありましたが、Shopify独自でメルマガを配信できるようになったため利便性が飛躍的に向上しました。過去に注文した顧客はもちろん、かご落ちやメール登録しただけの見込み顧客に対してもキャンペーンなどの情報発信が可能です。
2020年9月まで無料で利用でき、10月1日以降は毎月2,500通まで無料。それ以上の利用には送信メール1,000通ごとに1米ドルが請求されます。

アマゾンキラー

Amazonの存在を脅かす新進気鋭のECプラットフォームとして日本国内メディアが使用しているキャッチコピー。
しかし欧米ではAmazonと連携していたり、国内でも多くの販売チャネルと連携して手を取り合っているので実態にはそぐわない。
決してアマゾンキラーではなく、Eコマース全体を良くすることを念頭に様々な新機能や連携を進めているのがShopifyの実態です。

WEB関連用語

WEB業界やマーケティング全般の用語一覧です。

コンバージョン

分析指標の1つで「成約」を指します。
ECサイトの場合は「購入」や「販売」に置き換えるのが多い傾向。「CV」と略すのが一般的です。
例えば1日の販売数をCV数、アクセス数に対する販売の割合をCV率などのように使います。

SEO

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で「検索エンジン最適化」を意味します。
検索するという行為は自らの意志で行なうアクションなので、検索によってアクセスする人はサイトに何かしら期待や要望を持ってアクセスします。
結果で上位に表示されればされるほど、そういった見込み客がアクセスできる可能性が上がるのでストアにマッチするワードでの上位表示を狙います。
とはいえ一朝一夕で成果が出るものでは無く、継続的な情報発信が必要不可欠です。
なお、テクニカルな設定に関してはShopify管理画面で細かく設定できるためShopifyはSEO対策にも優れたカートシステムと言えます。

SEM

SEMとは「Search Engine Marketing」の略で検索エンジンからの集客を増やすためのマーケティング手法。
SEOが「自然検索」と呼ばれユーザー自身が行動するのに対して、SEMは検索エンジンの検索結果に広告を出稿することで露出します。
簡単に言えば「有料検索広告の施策全般」をSEMと認識すればOKです。

オウンドメディア

オウンドメディアとは「owned media」の意味で直訳すると「自分たちのメディア」。
つまり自社で運営するメディアを指し、様々なコンテンツを構築、発信する取り組みです。
このサイトも弊社が運営するEC関連やShopifyに関するオウンドメディアと言えます。
SEO対策の一環とも言われており、時間とリソースを割いて中長期的視点での運営が求められます。その分だけ決して簡単とは言えませんが、成果が出始めた時の費用対効果は高い施策です。

ペイドメディア

ペイドメディアとは「paid media」の意味で直訳すると「支払うメディア」。
主にテレビ、ラジオ、新聞、雑誌のマス4媒体のほか、WEB広告やイベントのスポンサードシップなど他社に対して広告費用を支払うことで自社商品やストアの宣伝をすることを目的とする施策。
費用は掛かりますが商品やストアとの相性が良ければすぐに効果が表れる施策と言えます。

アーンドメディア

アーンドメディアとは「earned media」の意味で直訳すると「獲得するメディア」。
SNSを中心に消費者からレビュー・口コミを得ることで商品やブランドに対する信頼を獲得するためのメディア施策と言えます。
具体的にはInstagramやTwitterといったSNSでのリアルな投稿が実質的な口コミ、レビューとなり、良い商品であればあるほど信頼性が高まるので購入を検討する顧客の判断材料となります。
自社ではコントロールできない要素が大きいため最も商品力や企業努力などの「実態」が問われるとも言えます。

サイト内で使用する用語(定義)

当サイトの記事内で使用する用語や定義を補足します。

自社商品

自社工場あるいは委託先工場で製造する商品はもちろんのこと、OEM・ODMや国内外のメーカーと代理店契約を結んで販売する商品までを、このブログでは自社商品として扱います。

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