呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
変化の激しい時代の中でShopifyの進化も止まりません。最新情報をキャッチアップしながらも本当に売上アップに必要な選択肢をご提供できるよう精進していきます。
驚きの朝でした。
日本時間の本日(2024年11月21日)6時にShopifyからメールが届いていました。
いつものような、何かのお知らせくらいにしか思っていませんでしたが、開けてビックリ。
ShopifyでAmazonPayが利用できなくなるとのことでした。
事前の発表などは一切なく、Shopifyの関係者ですら知らなかった模様です。
私なりに、その影響反映や考え方をまとめていきます。
目次
発表内容
まずShopifyからの発表内容としては、冒頭のメールにもあった通り、2025年1月6日以降はShopifyで運営している自社ECサイトからAmazonPayが利用できなくなる、とのことです。
従来はAmazonPay専用のセラーセントラルアカウントからアカウント情報を接続していれば、カート画面やチェックアウト(決済フォーム)にAmazonPayのロゴとリンクが表示されていました。
これが使えなくなってしまいます。
つまり、これまでShopifyの自社ストアでもAmazonアカウントを利用して決済していた人が利用できなくなる、となります。
技術的な対応は不要で、自動的に削除されるとのことです。
とはいえ、既存のお客様がいらっしゃるマーチャント(運営事業者)であれば、アナウンスが必要になるでしょう。
AmazonPay終了の影響
ここからは私なりの考えをまとめていきます。
AmazonPay利用状況の確認方法
まず、自分たちのストアにおいてAmazonPayがどれくらい利用されているのか?を把握するのは重要です。
(もちろん、導入しているストア限定)
私のX(旧Twitter)アカウントでも投稿しましたが、Shopifyのストア分析(レポート)から「決済」のメニューを開くことで確認できます。
Shopify使用ストアで
AmazonPayがどのくらい利用されているか?
ストア分析→レポート→決済
ストア開始日から昨日や今日で絞り込み→エクスポート合計金額、各決済方法の金額、割合が出せます。
影響範囲は千差万別かと思いますが、一旦数字を確認した方がよいかもしれませんね。 pic.twitter.com/VEpAekCo07— くれ|信州佐久Shopify屋 (@tatsuto_90) November 20, 2024
利用状況はストア(商材)によってまちまちだと思います。
代替手段なし
Shopify Japanの中の人によると、代替手段は無く、「Shopifyでは使えなくなる」という事実しかないそうです。
それはそれで割り切るしかないようですね。
決済方法は補助の一部
Shopifyを活用した自社サイトの運営においてメリットと言えるのは、モールと違って環境の変化を受けづらい点です。
環境の変化とは、例えばモール側の規約でNGが出た内容(やり方)はできなくなる、といったことです。
ECモール(特にAmazonと楽天市場)を運営しているとよくわかりますが、モールのルールとの闘いを強いられることも多々あります。
ShopifyなどのECカートシステムを使った自社サイトであれば、そういった制約などは少ない傾向にあるものの、今回のように外部決済、外部サービスが関連する場合は注意が必要です。
今回の件をうけて、私もすぐに支援先企業様に連絡、案内をしました。
実際にAmazonPayの利用状況も調べましたが、その比率は本当に様々です。
多いところだと30%ほどがAmazonPayというストアもあります。
とはいえ、AmazonPayが使えなくなったら買い物を辞めてしまうか?
コンバージョン率や売り上げが激減するか?
そう考えると、その可能性は低いのではと考えています。
確かにAmazonPayなどの決済方法が充実していれば、便利は便利です。
コンバージョン率を上げるための施策として、決済方法を充実させるのは有効です。
しかし、今回のケースはShopifyを使っているストアに関しては、全店共通です。
一部の条件で使えなくなる、といったことではありません。
皆さん同じ条件で使用不可となりますので、そこまで懸念する必要はないと考えます。
もちろん、先ほども書いたように既存のお客様に対しての案内は必要です。
知らずに買い物に来て、AmazonPayがなくなっている、といった問い合わせやクレームになる可能性は考えられます。
突然の発表だったので驚きましたが、冷静に対応していきたいところです。