呉 達人
Shopify新規構築をはじめ、自社EC・Amazon・楽天市場・クラウドファンディングを活用した総合的なEC運営支援に取り組んでいます。
Shopifyでストア運営するにあたって多くのマーチャントが必要とする機能が納品書の発行ではないでしょうか。
実際に私たちがお手伝いしている多くのお客様からご要望をいただきます。
しかしShopifyは海外発のプラットフォームであるためか、標準機能として納品書発行機能は実装されていません(本記事執筆時点)。
またShopifyアプリも大部分は海外の開発会社が手掛けているためか、意外と納品書アプリは少ない傾向にあります。
これは納品書を発行・同梱する(しない)といった商慣習の問題かもしれませんが、とはいえShopifyで実装できないわけではなくShopifyアプリで対応可能です。
そこで今回は弊社が実際に試してみた納品書アプリの中から3つ厳選してご紹介します!
それぞれ完全無料・無料プランあり・有料と料金体系に分かれているアプリをご紹介しますので、ストアのニーズに合うものを検討いただければと思います。
目次
PDF Invoice: Order Printer+
『PDF Invoice: Order Printer+』は完全無料で利用できる納品書アプリです。
注文を受けた際の納品書はもちろん、請求書・配送ラベル・返金書類も発行できます。
アプリをインストールするとアプリ管理画面とShopifyの注文管理画面、それぞれから納品書の発行や印刷ができます。
完全無料ではありますがシンプルで使いやすいため、初期設定さえしてしまえば簡単にストア導入が可能です。
デザインのカスタマイズも可能で、表示させたい項目やストアロゴの挿入をはじめ、細かいカスタマイズも可能は可能です。
ただ細かいカスタマイズをしたい場合、Liquidを使っての編集となります。
つまりLiquidが多少なりとも分かる方、あるいはパートナーがいて対応してもらえれる場合は強みとなります。逆にそこが触れない場合は限定的なカスタマイズとなってしまうのが欠点となります。
とはいえ完全無料で体裁の整った納品書が簡単に導入できるので、デザインにこだわらず使えればOKという方にはオススメのShopify納品書アプリです。
Simplio: Simple Invoice
『Simplio: Simple Invoice』は無料と有料プランがある納品書アプリです。
150件近いレビューで5点満点なので高い満足度の納品書アプリと言えます。
ロゴを入れたり表示項目のカスタマイズが簡単にできます。
基本フォーマットは納品書のほかに同梱書や返品向けも用意されています。
納品書はアプリ管理画面と注文画面の双方から操作できます。
納品書の操作は印刷・PDFダウンロード・メール送信といった主要機能をはじめ、有料プランなら自動送信や多言語対応など使える機能が増えます。
無料で使えるのは月50件までなのでそれ以上の注文処理があるストアは有料になりますが、それでも最大約9ドルなので安価と言えます。
シンプルかつ多機能な納品書アプリを求めるならオススメのShopify納品書アプリです。
Sufio: Professional Invoices
『Simplio: Simple Invoice』はお試し期間を除くと有料の納品書アプリです。
無料プランは無いのでコストは掛かりますが、それに見合うだけの本格的な納品書アプリと言えます。
まず納品書のデザインがテンプレートから選択できますが、これはデザイナーさんが作った凝ったデザインを採用できます。
ここまでご紹介した2つのアプリはシンプルなのが特徴でしたが、もっとカッコいい、凝ったデザインにしたいといった場合はオススメです。
またデザインだけでなく機能も優秀。
基本的な機能は前述のアプリと同様ですが、私が良いなと思ったのは一括印刷が50件以上できる点です。
Shopifyの注文管理画面から一括操作で印刷を使用と考えた場合、一覧に表示できる件数が50件までなのでそれ以上の一括選択・印刷ができません。
Sufioを使うとアプリ管理画面に注文情報が連携されますが、これが50件以上選択して一括印刷可能です。
注文件数が多く、一括で50件以上印刷したい場合は重宝します。
ただ唯一欠点があり、現時点では納品書に商品の画像を挿入できないという点です。
ストアロゴは入れられますが商品情報は文字だけなので、どうしても商品画像を入れたい場合は『Simplio』がオススメとなります。
まとめ
今回ご紹介した3つの納品書アプリはそれぞれ下記のようなニーズを満たせると考えています。
- 無料でいいから使えればいい
- デザインはこだわらないけど多機能がいい
- デザインも機能もこだわりたい
ストアの成長や現状に合わせて導入できますし、注文情報は常に連携できるので途中で切り替えても何ら問題はありません。
まずは完全無料の『PDF Invoice』を使ってみて「もっとこんな機能欲しいな」といった具体的なニーズが出てきたら有料のアプリを使ってみるといった流れが理想的かと思います。
2020年はShopifyの標準機能として利用できる機能もかなり増えたため、納品書の発行や印刷ができる機能も実装される可能性があるかもしれません。
しかし現時点ではそういった情報はないので、今回ご紹介した納品書アプリを活用してストア運営、配送作業などに取り入れてみてはいかがでしょうか。
ご紹介したShopifyアプリの価格や機能、レビュー状況は記事公開時の情報です。サービス自体の有無も含めて時間が経過すると変化します。最新情報はShopifyアプリストアの各アプリページをご確認ください。